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Chansaerae Designs

IT エンジニアから AutoCAD を操る
インテリア デザイナーへ

AUTOCAD 導入事例

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Courtesy of Gina Diaz Photography

「製造」と「建築」と「CG」のあらゆるデータがつながることで生産性向上を実現、 さらなる飛躍へ。

サラ・ウィルソン氏がインテリア デザイナーになりたいと初めて思ったのは、幼少の頃でした。まだ学校に上がる前、アメリカ領ヴァージン諸島のセント・クロイ島で暮らしていたウィルソン氏の姿は、その当時、母親と伯父が経営していた椅子張り生地屋のカウンターの中によくありました。 セント・クロイ島とアメリカ本土の両方で成長したウィルソン氏でしたが、生地の風合いや色への愛を忘れたことはありませんでした。

大学を卒業して IT 修士号を取得したウィルソン氏は、その後長年にわたって IT 業界で働いてきました。インテリア デザインとはほど遠い世界です。しかし、心の奥底にはインテリア デザインのことが常にありました。片道 2 時間かけて会社に通勤していましたが、ある時、割り当てられた株式をすべて取得できる条件での早期退職の機会が訪れました。ウィルソン氏はこれを機に思い切って退職し、ロサンゼルスにあるファッション・インスティチュート・オブ・デザイン・アンド・マーチャンダイジング校(FIDM)で勉強し直す決断をしました。ようやくインテリア デザイナーになる夢を実現する第一歩を踏み出したのです。

「AutoCAD は FIDM で習得しました」とウィルソン氏は語ります。「ずっとコンピューター関係の仕事をしていたので、すぐに使い方を覚えました。今はどの仕事も AutoCAD for Mac で始めます。フロア プランの作図も、家具の配置も、AutoCAD で何でもできます」

FIDM を卒業後、ウィルソン氏は Chansaerae Designs というインテリア デザイン会社を設立しました。社名の由来は自分と 2 人の姉妹の名前を組み合わせたものだそうです。彼女の会社とインテリア デザインにおいて、AutoCAD はなくてはならない存在です。

Sarah Wilson

最近ウィルソン氏が手がけたキッチンのリフォームの仕事では、配管や電気配線など次から次へと問題が見つかり、その度にフロア プランを 5 回も変更しなくてはなりませんでした。施主へ提出した最終版の 3D モデルを変更する必要はなかったとはいえ、ウィルソン氏と施工会社は AutoCAD を駆使してファイルのやり取りを繰り返しました。

「定期的に現場へ行く必要がないので、AutoCAD は本当に便利です」とウィルソン氏は語ります。「プランをすばやく変更して施工会社に新しい図面を送るだけで済むのも利点です。戸棚の立面図にも AutoCAD を使いました。おかげで、施工会社の方が戸棚を買いに行った先で、壁の見せ方や、どの戸棚をどこに配置するかをその場で確認できました」

Courtesy of Gina Diaz Photography

CAD ブロックも便利で時間節約にもなるので、どこでも使っているそうです。「企業が自社製品のブロックを用意していれば、作図する必要はなく、そのブロックを入手するだけですから、随分と手間が省けます」とウィルソン氏。「その点ではたとえば Bosch 社が優れていて、大半の製品の CAD ブロックが用意されているところが気に入っています」

ウィルソン氏は、事業規模によらず他のインテリア デザイナーにも AutoCAD を検討するよう勧めています。

「フロア プランを手で描いたり、実際に家具をあちこちへ動かすのに比べれば、大幅に時間が節約できます。施工会社の方との共同作業でも、何度も変更が発生しますが、毎回図面を引き直すなんて考えられません。私は個人事業主ですから、仕事もすばやく進めないといけないですし、同時期に複数のお客様を抱えていることもあるので、デジタルで対応することは必要不可欠です。会社にとってひとつの経費ですが、それだけの価値は十分にあります」

テクノロジー以外に話を移しますと、ウィルソン氏のインテリア デザインに対する哲学とアプローチは「パーソナライズ」です。彼女の目標は、デザイナーの顔が見えないインテリア デザインを仕上げることです。

「お客様からご相談いただいたときは、実際に 2 時間ぐらい膝を突き合わせてお話しをします。単に空間のことだけでなく、ご家族のことや、何を大切にされているかまで十分にヒアリングしています」とウィルソン氏。「一日の終わりに帰る自分の家は、とことん自分のためのスペースで、最高のくつろぎの場だと思いますし、自分自身をよく反映した空間であるべきです。部屋の中に足を踏み入れたときに、『ああ、インテリア デザイナーを呼んだのね』とだけ思うのではなく、お客様がお部屋に招いたご友人に、『あら、素敵なお部屋。いいね、とてもあなたらしい』と言ってもらいたいです。そうしたらお客様が『でしょう。インテリア デザイナーに頼んだの。いい仕事するのよ、気に入ったわ』と返事してくだされば、デザイナー冥利に尽きます」

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