FRUMECAR

オートデスク ソリューションで

コンクリート業界を変革

ものづくりの未来

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ECA 1000 プラントのバーチャル マニュファクチャリング(スペイン ムルシア州)

デジタル化で未来を拓く

この業界で競争を勝ち抜くためには、デジタル トランスフォーメーションとインダストリー 4.0 が必要不可欠と、Frumecar 社は確信しています。Frumecar 社の DNA には、イノベーションに対する使命感が刻み込まれています。30 年間にわたって進化を続け、建設分野における世界的な危機を乗り越え、70 ヵ国以上に事業を展開する国際企業となりました。そしてオートデスクはパートナーとして、その進化の歩みをサポートしました。

Frumecar 社のデジタル トランスフォーメーション (DX)

1988 年に最初のコンクリート プラントの製造開発を手がけて以来、2000 年には SCADA 制御装置をリリースし、2007 年にはミュンヘンのバウマ国際見本市で国際的なプラントを初めて販売しました。その歩みの中で、同社は常に品質基準やサービス目標を維持し続けてきました。

Frumecar 社にとって、イノベーションはビジネスの真の原動力であり、中核となるものです。同社は効果的な建築手法と最適なマテリアルを使用して、テクノロジーを最大限に活用し、最高品質の製品を実現しています。

セメント タンクの溶接(スペイン ムルシア州)

オートデスク ソリューションの導入は、同社のエンジニアリング・施工にとってのターニング ポイントとなりました。3D設計ソフトウェアの Inventor を導入し、従来の図面作成プロセスからバーチャル マニュファクチャリングへと移行したのです。

Frumecar 社は Asidek 社のサポートのもとでオートデスク ソフトウェアを導入後、AutoCAD による 2D 設計から Inventor による 3D 設計へと移行しました。その結果、Fusion 360 によるバーチャル マニュファクチャリングが可能になり、品質が飛躍的に向上しました。

「Product Design & Manufacturing Collection の柔軟な機能やバーチャル リアリティを利用して、現場でアセンブリを検証したり、ERP と統合されたコンポーネント情報を活用したりできます。プロセスの利便性が増し、アセンブリの組み立てや標準的なコンテナでの輸送が容易になりました」

—Frumecar 社 シニア バイス プレジデント/Carlos Torregrosa 氏

製品カタログを刷新

Frumecar 社は、コンクリート プラント、リサイクル プラント、新規事業のインテリジェント システムなど、幅広い製品とサービスで構成された包括的なソリューションを提供しているばかりでなく、モジュール方式と物流の最適化を基盤に、国際的に事業を拡大しています。

Frumecar 社のシニア バイス プレジデントである Carlos Torregrosa 氏が話してくれたように、同社は Product Design & Manufacturing Collection の柔軟な機能やバーチャル リアリティによって、現場でアセンブリを検証したり、ERP に統合されたコンポーネント情報を活用したりできるようになりました。プロセスの利便性が増し、アセンブリの組み立てや標準的なコンテナでの輸送が容易になりました。

FASTMIX-500 プラントのバーチャル マニュファクチャリング(スペイン、ムルシア州)

コンクリート業界では、シンプルな作業ばかりでなく、さまざまなコラボレーションも必要になります。Frumecar 社は、オートデスクのデータ管理ソフトウェアである Vault によって設計のトレーサビリティを確保し、変更管理を最適化し、コラボレーションに最適な作業環境を構築しました。

同社はこの作業スキームでエコパペル プロジェクトを構成しました。そして過去の 3D 設計や 2D 設計の情報を抽出し、一元管理された ERP プログラムの Vault 上で、すべてのデータを統合しました。これにより、コード、マテリアル、各コンポーネントの説明など、製品設計に関するメタデータをすべて自動的に操作できるようになりました。

「オートデスクのバーチャル マニュファクチャリング ツールによって、プロセスにおけるインシデントやそのコストを約 70% も削減できたほか、立ち上げ時間も大幅に短縮しました」

—Frumecar 社 エンジニアリング ディレクター/Javier Molina 氏

コスト削減がビジネスのカギ

デジタル トランスフォーメーションは、企業に強みをもたらし、ビジネスの成長を促進します。アセンブリの問題が最小限に減り、コスト削減につながります。

Frumecar 社は公差解析ソフトウェアの Inventor Tolerance Analysis で製品のサイズを最適化することで、製品のプラントを標準的なコンテナに入れて世界中のどこにでも届けられるようになり、物流コストを大幅に削減できました

デジタル トランスフォーメーションは、企業に強みをもたらし、ビジネスの成長を促進します。

コネクションとスマート インダストリーの時代

コンクリート業界には、「インダストリー 4.0」(第 4 次産業革命)という、デジタル イノベーションと技術ソリューションによるスマートな進化の波が押し寄せています。将来的には、ビッグ データによるチーム管理の最適化や意思決定プロセスのシンプル化など、新たな仕事が生まれるでしょう。

Frumecar 社は 2019 年、デジタル化を製品に組み込むことを目標とした Frumecar インテリジェント システムの新たな事業を開始しました。
以来、同社はデジタル トランスフォーメーションに全力で取り組んでいます。「ビッグ データに基づく生産プロセスのデジタル化によって、ものづくりや顧客との関わり方が変化しています」と、Carlos Torregrosa 氏は話します。

Frumecar 社は未来を見据えて、インダストリアル IoT (IIOT) の人工知能を活用した固定式のプラントとコンクリート ミキサーを開発しました。リアル タイムで伝送される情報に基づき、業務パフォーマンスを最適化できます。

さらに同社は他にも、スマートフォンと QR コードを介してミキサーのコントロール センターに直接接続して運用できる、自律型の発電所プロジェクトにも着手しています。

Frumecar 社は、情報がリアル タイムで伝送される固定式のプラントとコンクリート ミキサーを開発しました。