RIDER LEVETT BUCKNALL

施工データを活用して
施工前準備を効率化させたRLB 社

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Image courtesy of RLB

Summary

Rider Levett Bucknall (RLB) 社のグローバル プロジェクトには、部門横断的なチームと多数のステークホルダーが関与します。そのため、デジタル ワークフローにおける情報の正確性は非常に重要です。そこで RLB 社は、同社の情報共有の手法には改善の余地がある、特に施工前準備が重要なプロジェクトでは情報共有を改善する必要がある、と考えました。この気づきが同社の変革を起こすきっかけとなったのですが、その過程は簡単ではありませんでした。問題を解決するためには、会社全体の意識を変革する必要があったからです。

世界 40 カ国に 4,000 人を超えるスタッフを擁する RLB 社

コスト管理、数量計算、プロジェクト管理、プログラム管理、資産運用アドバイザリー、専門家によるコンサルティングといったサービスをクライアントに提供しています。クライアントのために価値を創出することを使命とする同社は、共通データ環境へと移行することで、リアルタイムのデータを抽出し、設計の調整やレビュー、数量拾い、マークアップを改善できると考えました。

「コラボレーションとデータ共有を改善するには、業界全体の設計・施工前フェーズを再考する必要がありました」

コスト マネージメント デジタル リード/Allan Trotter 氏

データの共有で、非効率性や重複の問題を解消

RLB 社のチームはそれまで、最新情報へのアクセス環境がない状態で業務を行っていたため、非効率性を起因とする問題が連鎖反応的に生じていました。しかし一部の社員は、新しいテクノロジーを取り入れるよりも、慣れ親しんだプロセスを使い続けることを好んだため、より時間のかかる手作業でプロジェクトは行われていました。「同僚の中には、3D の作業に必要なすべての情報にアクセスできないために、2D の作業方法に戻らなくてはならない人もありました。また、プロセスの早い段階ですでに完了したタスクが繰り返されることもありました」と Allan 氏は振り返ります。チームはこの深刻な問題を解決しなければならないことを認識していました。そして、デジタル ロードマップを利用するというアイデアは、より効果的なアプローチに見えました。RLB 社は、クライアントや業界全体の成果を向上させるためにはプロセスの標準化とチーム間の連携強化が必要と考え、デジタル ロードマップこそがその両方に役立つと考えました。業界全体やチーム間のコラボレーションを効率化するための「つながった環境」を探し求めた同社は、Autodesk Construction Cloud™ に含まれるソリューション、Assemble に投資することにしました。

「設計チームと施工チームの間で BIM データを統合することで、見積もりや変更管理、スケジュール管理、データ追跡、設計レビューなどのプロセスが非常に効率的になることがわかりました」

コスト マネージメント デジタル リード/Allan Trotter 氏

[Description.] Photo courtesy of [credit].

実証へ向けた試験運用

この新しいテクノロジーを初めて試験運用したのは、RLB 社の英国チームでした。ある大規模な発電所に、プロジェクトの施工設計段階におけるコストの検証と数量確認を依頼されたとき、RLB 社 は Assemble の新しいワークフローを実践しました。同社は Assemble を Revit や Navisworks などの他のオートデスク ソリューションと組み合わせて使用することで、情報モデルをクロスチェックし、数量拾いとコスト算出用にモデルを調整することができました。これらの作業は、チームの通常の数量拾いプロセスを補完する役割を果たしました。RLB 社は、独自の社内用コスト見積りソフトウェアとオートデスクのソリューションを統合しました。「情報モデルのチェックと調整が完了したら、拡張プロパティを使用して、当社の ROSS 5D コスト見積もりソフトウェアに情報を読み込みます。これにより、チームがモデル マッピング プロセスを利用したり、標準化したりできるようになります」と Allan 氏は話します。モデルの確認と条件設定のプロセスを改善したことで、RLB 社はエラーや不整合をすばやく特定できるようになりました。そして結果的に、正確かつ詳細にコストの見積もりを行い、必要に応じた形式で出力できるようになり、比較・検証プロセスが改善しました。

Customer story-Rider Levett Bucknall’s -RLB-JP

「Assemble のユーザー エクスペリエンスは素晴らしく、チーム全員が効果的にコラボレーションできます」と Allan 氏は話します。

「出勤と在宅を組み合わせたハイブリッド型のワークスタイルを導入した現在は、Assemble のおかげで全員がリモートで連携できます」

コスト マネージメント デジタル リード/Allan Trotter 氏

[Description.] Photo courtesy of [credit].

施工前準備モデルによって変化した意識

Assemble でプロジェクトの共通データ環境を構築することで、タスクの繰り返しを削減し、チームワークを強化できました。Assemble を導入する前は、サイロ化された作業環境で、情報が断片化されていました。RLB 社は現在も、複数のステークホルダーが作業に関わるような場合に、そうした問題に直面することもあります。そこでとにかく、この新しい作業方法の導入に専念することにしました

RLB 社が同社のビジネスで最も大きなメリットを感じたのは、ビジュアライゼーション機能とパワフルなレポート機能でした。「Power BI のアドインとレポートのテンプレートによって、プロジェクトのアクティビティから多くのインサイトを収集し、詳細な分析を行うことができます」と Allan 氏は話します。同社にとって、ソリューションの導入は「長時間のトレーニングを実施する必要もなく直感的かつ簡単」でしたが、Allan 氏のチームは全社に向けた学習プログラムをセットアップしたほか、導入のサポートを担当する「テクノロジー チャンピオン」を社員からリストアップしました。その結果、Assemble の利用に関するチームの自信と能力は上がりました。RLB 社は現在、英国の発電所プロジェクトで体験したメリットを、今後のプロジェクトの設計開発段階に活かすことを目指しています。

「このテクノロジーによってコラボレーションが大きく改善することを理解した現在は、業界の意識を変えることを目指して取り組んでいます」

コスト マネージメント デジタル リード/Allan Trotter 氏

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