コネクテッド コンストラクション: コラボレーションが生み出す 「つながる」建設の世界
業界のエキスパートと先進的な建設会社から学ぶ、つながるデータと次世代の建設テクノロジーが実現するコラボレーションの向上とリスクの低減、プロジェクト デリバリーの迅速化のストーリー。
これまで建築・建設の業界内では、つながりが欠けていることが多かった。この業界で働いている人は、プロセスやデータの分断がもたらすインパクトを、痛いほど理解しているはずだ。大抵の建設現場で、現在も関連するチーム間のコミュニケーションやコラボレーションの欠如が問題となっている。協力・調達会社が、誤りや欠落のある古いデータやプランをもとに作業していると気付くことも多い。その原因は、プロジェクトの各ステージで使われているソフトウェアが統合されていないため、建設やインフラのプロジェクトの各フェーズの間で、データが失われてしまうことにある。
データのサイロ化やチーム間の分断、リアルタイム情報の可視性の低さは全てプロジェクトのパフォーマンスに影響を与え、それがコストのかかる遅延や手戻り、無駄へとつながる。PlanGrid と建設業界の調査会社 FMI による 2018 年のレポートによると、データとコミュニケーションの問題による損失は、米国の建設業界だけでも実に 1,770 億ドル (18.6 兆円) に及んでいる。