AIは進化の初期段階にあります。今日のAIは10年後にはおもちゃのように見えるでしょう。そう考えると、今後10年で何が起こるのだろうと思いますよね。
私が運営している研究組織は3年から10年先の未来を見据えて、テクノロジーの観点だけでなく、業界の観点からも両者がどう連携するのかを理解しようとしています。私たちが作るすべての製品を世界中のお客様に、将来さまざまな方法で提供する必要があるからです。
現在のデザインと創造の業界は、依然としてさまざまな古い、ファイルベースの、互換性のないフォーマットに縛られており、多くの業界でこうした古いテクノロジーを必要とする方法が依然として機能しています。それらは、素早く行動し、素早くニーズに反応し、素早く変化するには、ある種の障壁となっています。クラウド プラットフォームが、こうした問題を解決しようとしています。
クラウド プラットフォームの最下層は、いわゆる粒状化されたデータになっています。これはデータが原子に分解される仕組みであり、そうすることで、柔軟なワークフローをずっと簡単に構築可能になります。これにより、社内でさまざまな仕事を担当するすべての人が適切なワークフローを使い、適切なタイミングで適切なデータを利用できます。実行しているのが、どのソフ。トウェアなのか、どのアプリケーションなのかを心配する必要はありません。
シームレスに流れ、相互接続されているのです。それはエコシステムであり、拡張性を持つ必要があります。全員のニーズに応えるソリューションは構築できませんからね。オートデスクも個々のお客様すべてに合わせたワークフローは構築できません。
そのニーズはすべて異なるからです。拡張性とカスタマイズ性は非常に重要です。ステージを設定することも必要です。それは他のプロデューサーが参加できるエコシステムで、プラットフォームを拡張し、カスタマイズしたものを構築・購入するためのステージです。AIは、すべての業界と、すべての顧客の未来を根本から変えるものです。
この世界には問題を解決するための、素晴らしく創造的なアイデアを持つ人が数多くいます。しかし、彼らは現在、非常に複雑なソフトウェアを使う必要があり、その従来型のソフトウェアの得意分野でないことも多いのです。その優れた部分ではないのです。多くの新しいテクノロジーにより、これらの技術は使いやすくなりつつあります。
AIは、こう言うでしょう。「心配ありません。私にお任せください。私が、必要なデータすべてを取得して、それを解析し、分かりやすくします。そしてひとつのコア情報、つまり必要なコア信号をあなたに提示します。あなたは何かを発見しようと、それを探し回る必要はないのです」
世界には解決すべき非常に難しい問題がたくさんありますが、これらは従来のメカニズムで解決できる問題ではありません。新しい種類のテクノロジーや、新しい種類のテクニックが必要になります。しかし本当に素晴らしいと思うのは、特定の仕事にもっと多くの人がアクセス可能になることです。私にとって最も素晴らしいことは、より多くの人がテクノロジーを使用して、世界中のより多くの問題を解決できるようになり、それを可能にするツールやテクノロジーが増えていくことです。これを成し遂げることがオートデスクの仕事だと思います。