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現代の製造業を最も変容したテクノロジーとは? 産業用ロボットの歴史と、この数十年にどう進化してきたのかを、ビデオで紹介します。
2018年11月26日
この 80 年もの間、産業用ロボットは製造業をより安全かつ迅速なものにしてきた。その歴史は 1930 年代の後半、ビル・テイラー氏が制作した、最初の“ピック&プレース”に遡る。それ以降、産業用ロボットの歴史は劇的な進化を遂げており、火星への旅を経験したロボットも存在する。この素晴らしいテクノロジーの誕生と、今日までの発達、そして未来に実現するものを、ビデオで紹介しよう。
ナレーター: 製造業を80年以上にわたって革新してきたテクノロジーとは? それは思った以上に早く始まっています。
1930年代後半、ビル・テイラー氏がメカノの部品を使って、初めての“ピック&プレース”産業用ロボットを制作。ガルガンチュアと呼ばれたクレーン型のロボットはパンチテープで制御され、1台のモーターを動力として、プログラムされたパターンで積み木を重ねることができました。この設計は、製造業に新たな歴史を生み出す最も重要なもので、米国の製造分野の生産性に革命を起こしました。
第二次世界大戦後になると大型産業用ロボットの製造・稼働が行われるようになり、大物を扱う、比較的単純な作業に活用されました。1961年、コネチカット州にユニメーション社を設立したジョセフ・エンゲルバーガー氏は産業用ロボットの父と呼ばれ、産業用ロボットUnimate 1900シリーズの開発を指揮。すぐに自動車業界から注目を集めます。
ゼネラルモーターズは1961年にUnimate 1900を初めて製造ラインに組み込み、溶融した金属を冷却液に入れるような危険な作業に活用することで、自動車業界の作業を、より安全なものに変革。Unimate 1900はシカゴの展示会で発表され、著名なTVトーク番組にも出演。450台のUnimate 1900が使われるようになります。
1966年には米国外への進出が計画され、フィンランドのノキアがスカンジナビア、東欧でのロボット製造に乗り出します。1969年にはUnimate溶融ロボットを発売。1時間あたり110台もの車の組立、溶接を実現しており、これは当時の自動車プラントの2倍の速さでした。
開発上の次なる進化はスタンフォード大学のビクター・シャイマン氏が設計したStanford Armで、これは完全電化された最初のマルチプログラマブル軽量ロボットアームです。作業者に代わって、不快で危険な作業を行えるようになりました。1971年には初のマイクロプロセッサー制御による電子ロボットの開発が行われます。これは擬人化構造を採用していました。1973年には全世界で3,000台の産業用ロボットが使われ、日々の職場環境を向上していました。
火星探査を行ったバイキング1号、2号のランダーは、シンプルなロボットアームを搭載。テストや分析のために地表の土壌サンプルを採取して、それを容器に移すことが可能でした。次の10年でメーカーはロボットに視覚を与えました。それをセンサーと組み合わせて組立ラインの自動化に活用。構成部品の配置や定位、検査のマシンビジョンに利用しています。
90年代半ばから2000年代初めにかけて、ロボット工学の発展は革新的というより進化的でした。例えば94年に発表されたMRCロボットコントロールシステムは通常のデスクトップPCからエディットすることができ、最大21軸の制御、ロボット2台のシンクロが可能でした。
次の10年で、ロボットは人間と作業場を共有して、物理的に協働できる“コボット”へと進化。人間の同僚の作業負荷を軽減できるようになりました。2012年、Kiva Systemsを買収したアマゾンは、倉庫内の物流自動化にモバイル自律ロボットを活用。2014年には世界のロボット販売が29%成長。ロボットの制御にも、ますますAIが活用されるようになりました。その需要は、さらに成長を続けています。
機械学習をロボット工学と組み合わせる現在の研究は、産業用ロボットが複雑な作業を実行するために、どう自己を訓練して環境に適応するかを開拓しています。それぞれの問題を個別に解決できるロボットの能力は、製造業界を別のものに変える潜在力を有しています。現在、産業用ロボットが最も使われているのは自動車業界です。その次が電子デバイス、3番目が医薬品、化学品です。sこの100年の間、Unimateロボットは、製造業に著しい貢献をしてきました。ロボット工学が次にイノベーションを起こすのは、どの業界なのでしょうか。
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