Miron Construction がクラウド コラボレーションでアイオワ大学の現場をペーパーレス化
講義施設や研究室、フル機能の製薬設備を含む大学校舎の建設は至難の業だ。野心的なスケジュールを守り、60 社もの協力会社との作業を管理するため、Miron Construction はクラウド コラボレーションを活用。アイオワ大学薬学部の最新プランへいつでもアクセスできるステーションを設置している。様々な課題を抱えるプロジェクトで、この新たな技術がどう活用され、関係者全員の共通理解を実現したのかを、ビデオで紹介。
[ビデオ字幕]
ドナルド・レテンドレ氏 (Dean of College of Pharmacy, University of Iowa): 最悪から最初へと変化しようとしています。現在の施設には痛ましいほどの不備があります。教育が後付けしたもののように見えてしまいます。ラボも不適切で、最新テクノロジーを活用していませんし、それ以外にも科学に関して、様々な問題による制限があります。
新しい施設は、その問題ひとつひとつに対応しています。
ダニエル・カシディ氏 (Construction Manager, University of Iowa): ここが新しい薬科大学の校舎で、このプロジェクトにより、内部に複数の異なる空間が作られます。授業、教育用の空間だけでなく、専用の研究施設もあります。
ジェームス・マイヤーガスト氏 (AIA; Associate; OPN Architects): 建物の地下にフル機能の医療製造施設があるのもユニークで、主要メーカーが少量のテスト製薬の契約を結ぶこともできます。恐らく米国内では唯一の施設だと思います。
スティーヴ・ヘイン氏 (Senior Project Manager, Miron Construction): 現在、プロジェクトは半分を過ぎたあたりです。外装は作業中、内装は大まかに搬入されたところで、化学系システムは7割ほどだと思います。研究教室と生産施設があるため、請負業者も多くなります。ドライウォールだけで多くの教室を作るわけにはいかないので、作業をしている業者は60以上です。研究生産施設には多数の業者が必要です。
ブライアン・アテイ氏 (Virtual Construction Specialist, Miron Construction): 現在活用している新たな技術が、現場のペーパーレス化です。モニターとPC、プリンターをツールボックスに収め、協力会社が必要書類やモデルなどに読み出し専用でアクセスを提供しています。
ヘイン氏: 長年の慣習を考えると、現場のペーパーレス化は革新的です。以前はボンネットの上に図面を広げていましたが、今はトレーラーに60インチ3台、現場に30インチ2台のモニターがあり、まるでバーチャルなボンネットです。
キャシディ氏: 建設現場には施工図や仕様書が大量にあり、それを全て保管して最新の状態にするのが重要な仕事でした。クラウドにあれば誰もが更新された図面を見て現況を理解でき、アプリでシームレスにコミュニケートできるのが最高です。
アテイ氏: アイオワ大学には、より優れた問題把握の方法が必要でした。部屋にバーコードを付けて、入れば誰でも使えるようにしました。BIM 360 Fieldでその部屋に入ったら、壁の写真や360度写真を部屋に添付できます。
ヘイン氏: 部屋に問題があればバーコードの写真を撮り、その部屋の問題のある部分も添付しておくことができます。
キャシディ氏: 同じバーコードを、現場での業者とのコミュニケーションに使えるのも素晴らしいですね。設置の際、納品された機器に問題がなければ、バーコードをスキャンし、了承したものとしてログインできます。
アテイ氏: クラウドコラボレーションにより、問題への素早い対応や業者とのモデルの共有、業者が発見した問題へ共同作業によるリアルタイムでの対応、天井上の全てのダクトやパイプがフィットしていることの確認などが実現して、素晴らしいプロジェクトになります。
ヘイン氏: 正しく施工できるのがメリットですし、実際の施工内容をオーナーに説明しやすくなります。設計者は図面を最新に、建設会社はモデルと図面を一致でき、オーナーは満足すべき結果が得られます。
アテイ氏: アイオワ大学の2年後のプロジェクトで、オーナーが要件や要求、期待などをより明確に言ってきたら、レベルを上げたことを誇りに思うでしょうね。
ヘイン氏: 子供の頃はパズルが大好きでしたが、建設はまさに何かを効率的に、より早く行うことです。報いとなるのは、そこを訪れる人の興奮そのものです。建設の世界も、相手に何が大変なのかを分かっていないという点ではそれほど変わりません。わあ、素晴らしいと言われればそれでいいのです。
レテンドレ氏: 建設作業員たちと一緒に行く機会がありました。彼らが行うことは、アイオワ大学だけでなく世界にインパクトを与えることだと理解して欲しかったのです。この建物の中の科学が、病気の治療法を変えることになるかもしれません。