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脳性麻痺の子供たちの歩行を補助する Trexo Robotics の新たなデバイス

 

脳性麻痺は多くの子供たちに影響を与えているとされ、CDC は、小児運動機能障害としては最も一般的なものとしている。その副次的な影響が、歩行能力の制限だ。筋肉の機能を維持するための理学療法を受けない場合、痛みを伴う筋肉の収縮や変形へと進行することもある。自身の家族の子供が脳性麻痺の診断を受けたマンミート・マッグ氏は、友人であり元クラスメートのラウール・ウダジ氏とともに、この問題に正面から取り組もうと考え、Trexo Robotics を共同設立して、ロボット歩行器を製作。この歩行器は現在、複数の家庭でテスト中だ。マッグ氏とウダジ氏がラピッド プロトタイピングで開発した、この画期的なデバイスをビデオで紹介している。

[ビデオ字幕]

フレッド・ハッチオアヌー氏 (ベンの父親): ベンは5歳の男の子で とても社交的で愛嬌があり、とても賢くて明るい子です。読書好きで好奇心が強く、多くの質問をしてきます。

アンドレア・ハッチオアヌー氏 (ベンの母親): ベンには脳性麻痺があって、歩くためには補助器具が必要です。

マンミート・マッグ氏 (Trexo CEO): Trexoは、ウェアラブルなロボット義肢を作っています。子供の脚に装着して、歩けるよう補助する器具です。生後初めての歩行になる場合も多いですね。このアイデアは、かなり前のことになりますが、私の甥が脳性麻痺と診断されたときにスタートしました。脳性麻痺は 子供の身体の障害としては最も発生頻度が高く、米国だけでも 50 万件を超えています。甥のことで 人生の大半を車椅子で過ごすのだと気付きました。1 日 8 時間を座って過ごすだけで身体に悪いのですから、人生のほとんどを過ごすのは、想像を超える苦痛です。その問題を解決したいと考えました。

ジョー=アン・ウェルトマン氏 (理学療法士/SMILE Therapy for Kids オーナー): 関節拘縮に進行して、関節が脱臼したり、ずれたりしてしまいます。変形の修復には 大きな苦痛を伴う手術が必要です。変形そのものも、かなりの痛みや不快感を生じさせます。日中に立ち上がって動き回ることができれば、筋肉をストレッチでき 変形の予防にも役立ちます。

マッグ氏: 私たちはロボット工学の概念も「アイアンマン」も大好きで、望んでいることの完璧な組み合わせというだけでなく、
物事を進める情熱がもたらされる重要なものでもあります。

ウェルトマン氏: このデバイスがもたらすメリットは数え切れません。子供たちは身体を起こすことができます。一日中座ったままの姿勢をとらなくて済むのは、とても重要です。

マッグ氏: 優秀な制御アルゴリズムの複雑なロボット システムであっても、快適に装着できなければ、子供たちは 5 分ともたないでしょうね。

アネリーゼ・ジョーゲンソン氏 (Trexo メカニカル エンジニア): ひとりとして同じ子供はいないので、装着する方法もそれぞれ異なります。どのような靴のサイズにも適合して、機能するものが必要です。足首の角度も、足の長さもそれぞれ違うので、あまり特化していない仕様の方が適しています。個別のデバイスを用意するのではなく、すべての子供が使えるものが必要です。

ラウール・ウダジ氏 (Trexo CTO): パッドやカフなど快適な装着感のための機構は、その大半が 3D プリント製の部品で始められました。ここでオートデスクがとても頼りになり、イテレーションを週ベースでなく ときには日ベースで回せました。

ウェルトマン氏: 子供によっては、新しいセラピーやテクニック、デバイスを試したがらないことがあるのですが、このデバイスは誰もがエンジョイしました。

アンドレア: とても扱いやすく、着脱も簡単です。二、三度試したら 短時間で装着できるようになりました

フレッド: 姿勢や立ち上がった姿が 以前よりずっと真っ直ぐになり、足を床につけたときの安定が良くなったと感じているようで、それが私たちにもわかります。セッションの後でデバイスを外すと、元気そうで、足取りもしっかりしています。自信が育っているのは素晴らしいことですし、私たちにとっても最も重要なことです。

ウェルトマン氏: 長い間、数多くの医師が両親に向かって、「お子さんにはこれもできません、あれもできません」というのを耳にしてきました。それが間違いだと何度も証明してきています。子供たちの潜在的能力の発揮を助けるテクノロジーが増えれば、彼らが能力を発揮する機会も増えます。

ウダジ氏: 最もやりがいを感じるのは、懐疑的な家族が来たときです。子供が歩き始めるのを見ると、その家族はすぐに製品の改良点や活用方法のアイデアを出し始めます。

マッグ氏: 子供たちの目に表れる喜びや興奮と好意的なフィードバックが、日々のモチベーションと情熱をもたらしてくれます。

著者プロフィール

Autodesk ビデオ チームは、説得力のある顧客事例とソートリーダーシップ ビデオを作成しています。

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