クラウド、モバイル、ビッグデータ、ソーシャルなど第三のプラットフォーム技術や IoT を組織・運営・ビジネスモデルのイノベーションと組み合わせ、事業の運営と成長のための新たな手法を作り出し、プロセスや業界の動きを変革する新しいビジネスデザインです。
- 業務プロセスの変革
- ビジネス価値の創出、企業としての競争力の強化
- 第3プラットフォーム、イノベーションアクセラレーターの活用
- データの活用
クラウド、モバイル、ビッグデータ、ソーシャルなど第三のプラットフォーム技術や IoT を組織・運営・ビジネスモデルのイノベーションと組み合わせ、事業の運営と成長のための新たな手法を作り出し、プロセスや業界の動きを変革する新しいビジネスデザインです。
建設業では深刻な人材不足や技能継承の停滞などが懸念されています。国土交通省によると建設就業者数は平成 28 年度平均で、ピーク時(平成 9 年平均)と比べ、約 3 割減少しており、生産性の向上や管理業務の効率化など、技術を活用した具体的な取り組みが急務になっています。
技術を活用すれば、日本の建設会社は、革新的な設計と現場での施工のどちらにおいても、大きな成果を上げることができます。また、新型コロナウィルス感染症の流行など、世界を取り巻く最近の状況からも、混乱の中でビジネスの継続性を維持する上でこのようなデジタル プラットフォームがいかに重要であるかが実証されています。
日本政府では若年入職者の確保・育成が喫緊の課題となっていますが、ICT の全面的な活用による i-Construction 推進コンソーシアム(建設現場の生産性革命)や、建設 BIM 推進会議を設置し、建設業界の生産性向上を目指しています。
日本の建設業界においてデジタル変革はどの程度進んでいるのでしょうか。
また世界の企業と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
オートデスクは、米調査会社 IDC と協力して、建設業界の DX に関するグローバル調査※を行いました。
その一部を紹介しましょう。
※ IDC InfoBrief(デジタルトランスフォーメーション:コネクテッドコンストラクションの未来)は、欧米およびアジア太平洋地域の大手建設会社で働く835 社(うち、日本は 50 社)の建設プロフェッショナルを対象に、建設業界におけの DX に成熟度と課題について評価を行いました
Source: IDC InfoBrief, Sponsored by Autodesk, Digital Transformation: The Future of Connected Construction, August 2020.
調査の結果、DX の成熟度を 5 段階で「個人依存」・「限定的導入」・「標準基盤化」・「定量的管理」・「継続的革新」と評価したところ、日本においては、初期段階(個人依存・限定的導入)42%、中期段階(標準基盤化)34%、成熟段階(定量的管理・継続的革新)24%の結果となり、成熟段階の割合はアジア太平洋地域で最も高く、ドイツ・米国と並んで世界でも上位国の 1 つとなっています。その一方で、4 割以上の建設会社は、個人依存・限定的導入な初期段階にとどまる状況です。
Source: IDC InfoBrief, Sponsored by Autodesk, Digital Transformation: The Future of Connected Construction, August 2020.
建設会社が DX を進める上での 5 つの課題を解消することが DX の成熟度を高め、市場における競争優位性の獲得につながります。日本においては、「デジタル化の成果を測る KPI およびメトリックの確立」(60%)、「デジタルプロジェクトの全社的な統合」(56%)の回答が突出して多く、他国と比べて大きな障壁になっていると考えられます。
こちらでは 2020 年 8 月 18 日に開催した特別 Web セミナーのオンデマンド配信をご覧いただけます。建設業におけるデジタルトランスフォーメーションの現状について調査した結果のご報告をするとともに、DX の役割について解説します。