BIM 360 Design の欧州のデータ センターに関するよくある質問(FAQ)

Autodesk Support

2020年4月7日


プロジェクト データの格納場所を増やす新しいオプション

2020 年 4 月 8 日以降、米国または欧州で BIM 360 Design をご利用のお客様は、BIM 360 アカウントを設定して、BIM 360 Design のカバー コンテンツ(一般的には「プロジェクト データ」と呼ばれますが、分かりやすく「カバー コンテンツ」とします)のプライマリ ストレージの場所を指定するオプションを使用できるようになりました。

この格納場所を選択するオプションを使用すると、プロジェクトデータの格納場所の選択肢が増えます。

この更新により、BIM 360 Design は、現在、欧州のカバー コンテンツのプライマリ ストレージを使用しているその他の BIM 360 のサービス(BIM 360 Docs、BIM 360 Build、BIM 360 Coordinate 等)と、モジュール(BIM 360 Cost Management)のファミリに加わることとなります。

目次

1.一般的な質問

        1.1 どのようなことが発表されていますか?

        1.2 欧州における BIM 360 Design カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所はどこですか?

        1.3 欧州のデータ センターでプロジェクトをセットアップするにはどうすればよいですか?

        1.4 このオプションについて、現在 BIM 360 を使用しているユーザにどのように通知されますか?

        1.5 新たに BIM 360 Design のサブスクリプションメンバーになりました。どうすれば欧州のデータ センターを選択できますか?

        1.6 このオプションが発表された時点で、欧州のデータ センターで使用できる BIM 360 の機能は何ですか?

2.カバー コンテンツ、データを保存する地域、米国におけるデータ転送および処理

        2.1 「カバー コンテンツ」に含まれるコンテンツは何ですか?

        2.2 顧客データは欧州のデータ センターにのみ残りますか?

        2.3 「欧州のデータ センター」とは何ですか?

        2.4 オートデスクは、ユーザの個人データを国境を越えて転送しますか?

        2.5 地域外から自分のカバー コンテンツにアクセスできますか?

        2.6 BIM 360 Design と BIM 360 Docs のカバー コンテンツを両方とも欧州に保存できますか?

        2.7 BIM 360 カバー コンテンツを欧州の特定の国に保存するようリクエストできますか?

        2.8 BIM 360 カバー コンテンツをアジアに保存することはできますか?

3.欧州のデータ センターのアカウントの設定と管理

        3.1 欧州のデータ センターで使用できる BIM 360 Design コンポーネントは何ですか?

            3.1. 表 A: BIM 360 Design コンポーネント

        3.2 欧州のデータ センターを使用する場合、どのバージョンの Revit、Civil 3D、Plant 3D をインストールする必要がありますか?

            3.2. 表 B: 欧州のデータ センターで BIM 360 Design を使用する場合に利用できるデスクトップ ソフトウェアとサービス

        3.3 欧州のデータ センターの BIM 360 Design アカウントにアクセスする際の URL を教えてください。

        3.4 1 つの BIM 360 アカウントを使用して、米国でホストされるプロジェクトと欧州でホストされるプロジェクトを管理できますか?

        3.5 一部のプロジェクト コンテンツを米国に保存し、他のプロジェクト コンテンツを欧州に保存する必要がある場合はどうすればよいですか?

        3.6 アカウントが 2 つある場合、各アカウントにそれぞれ異なるアカウント管理(HQ)ポータルが用意されますか?

        3.7 既に、米国でプロジェクトに BIM 360 Design を使用しています。欧州で新しいプロジェクトをホストするにはどうすればよいですか?

        3.8 欧州のユーザの既存の BIM 360 コンテンツは欧州に移動されますか?

        3.9 既に BIM 360 を使用していますが、コンテンツを米国から欧州に移動するようリクエストできますか?

        3.10 欧州のデータ センターにアカウントを設定するにはどうすればよいですか?

            3.10. 表 C: 現在 BIM 360 Design を使用しています。アカウントを欧州のデータ センターに設定するにはどうすればよいですか?

        3.11 Revit に欧州ベースのアカウントが表示されますが、クリックできないのはなぜですか?

4.セキュリティとコンプライアンス

        4.1 ユーザのデータを保護するために、どのようなセキュリティ プロセスや処理が行われていますか?

5.個人サブスクリプションの持ち込み使用ポリシー

        5.1 欧州のデータ センターを利用する場合、BYOS (個人サブスクリプションの持ち込み使用)に変更点はありますか?

6.欧州のデータ センターにおける製品体験版

        6.1 欧州のデータ センターを利用する場合、BIM 360 Design 無償体験版をセットアップできますか?

        6.2 BIM 360 Design 無償体験版にサインアップした場合、欧州で無償体験版のアカウントはホストされますか?

        6.3 無償体験版のアカウントを商用アカウントに変更するとどうなりますか?

 

 

1.一般的な質問 

1.1 どのようなことが発表されていますか?

2020 年 4 月 8 日以降、BIM 360 Design をご利用のお客様は、BIM 360 Design アカウントを設定する際に、BIM 360 Design カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所を米国または欧州に指定するオプションを使用できるようになりました。

「欧州における BIM 360 Design カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所」も、BIM 360 Design の欧州のデータ センターという単純で言いやすい名前に省略されています。このドキュメントや、BIM 360 Design に関連するマーケティング資料で使用されている「欧州のデータ センター」という用語は、お客様のカバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所が欧州であることを示します。この呼称、データを保存する地域、米国でのデータ転送と処理に関する重要な注意事項については、セクション 2 をご覧ください。

 

1.2 欧州における BIM 360 Design カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所はどこですか?

欧州における BIM 360 Design カバー コンテンツの現在のプライマリ ストレージの場所は、アイルランドです。機密が守られた監査対象の環境にデータが保存されています。詳細については、「BIM 360 クラウド セキュリティ ホワイトペーパーを参照してください。

 

1.3 欧州のデータ センターでプロジェクトをセットアップするにはどうすればよいですか?

BIM 360 Design アカウントを欧州に設定する場合は、セクション 3 の「欧州のデータ センターの BIM 360 Design アカウントとプロジェクトの管理」を参照してください。

セットアップ手順は、米国のデータ センターでホストされるプロジェクトの新規ユーザか現在のユーザかによって異なります。BIM 360 Design 無償体験版をご利用の場合、欧州のデータ センターを使用するオプションは現時点では使用できません

既存のすべてのお客様が、米国のデータ センターで進行中のプロジェクトを完了し、欧州のデータ センターで新しいプロジェクトを開始することをお勧めします。現時点では、この 2 箇所間でデータを自動的に移行することはできません。米国のデータ センターで進行中のプロジェクトを完了せずに、欧州のデータ センターに移行したい場合は、プロジェクト データをダウンロードして、欧州のデータ センターの新しいアカウント サイトにアップロードする必要があります。注: マークアップ、指摘事項、ユーザ権限、パッケージの内容など、Design Collaboration モジュールのモデル以外のメタデータはダウンロードできません。

 

1.4 このオプションについて、現在 BIM 360 を使用しているユーザにどのように通知されますか?

現在 BIM 360 Design をご利用のお客様は、2020 年 4 月 8 日に BIM 360 Design Collaboration モジュールの製品内のメッセージで、欧州のデータ センターが利用可能かどうかが通知されます。 

 

1.5 新たに BIM 360 Design のサブスクリプションメンバーになりました。どうすれば欧州のデータ センターを選択できますか?

新たにサブスクリプションメンバーになったお客様は、アカウントのアクティベーション プロセスで、BIM 360 Design アカウントのプロジェクト データの保存場所を選択するオプションを使用できます。

Autodesk Account のフルフィルメントの設定フォームで、プロジェクト データをホストするアカウント名と場所を指定します。スクリーンショットと詳細については、セクション 3 を参照してください。

 

1.6 このオプションが発表された時点で、欧州のデータ センターで使用できる BIM 360 の機能は何ですか?

BIM 360 のモジュールとダッシュボード: 現時点で、欧州のデータ センターでは以下の次世代 BIM 360 モジュールとダッシュボードを使用できます。

  • モジュール: Design Collaboration、Model Coordination、Document Management、Field Management、Cost Management、Project Management、Account Administration、Project Administration
  • ダッシュボード: Project Home、Insight

 

BIM 360 サービス: BIM 360 Docs、BIM 360 Coordinate、BIM 360 Build といった BIM 360 サービスでは、コンテンツ データのプライマリ ストレージの場所は欧州のデータ センターになります。欧州のデータ センターでの BIM 360 Build の使用に関するドキュメントについては、こちらをご覧ください。

旧 BIM 360 のサービス: BIM 360 Classic Field と BIM 360 Classic Glue は、これまでも欧州のデータ センターで使用できました。今後も引き続き使用できます。

BIM 360 Team: 現在、Revit または Plant 3D で BIM 360 Team を使用している場合、2 つのプラットフォーム(BIM 360 Team と次世代 BIM 360)は接続されないため、欧州のデータ センターで BIM 360 Team は使用できません。ご注意ください。

 

2.カバー コンテンツ、データを保存する地域、米国におけるデータ転送および処理

2.1 「カバー コンテンツ」に含まれるコンテンツは何ですか?

「カバー コンテンツ」は、オートデスクの利用規約で定義されている「お客様のコンテンツ」です。具体的に、「カバー コンテンツ」とは、以下のコンテンツを指します。

  1. お客様やお客様が許可したユーザが該当サービスに送信またはアップロードしたあらゆるファイル、設計、モデル、データセット、イメージ、ドキュメントや同様の資料。
  2. お客様自身の未処理データや情報に基づいて該当サービスで生成された特定の出力。この他の重要な情報については、オートデスクの利用規約(https://www.autodesk.co.jp/company/terms-of-use/ja/generalterms)をご覧ください。

 

2.2 顧客データは欧州のデータ センターにのみ残りますか?

BIM 360 カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所は、お客様が選択した地域になりますが、一部のデータ(サービス型移動およびレンダリングなどのサービス内のデータ)は、一時的に米国などの他の場所で処理される場合があります。

サポートとメンテナンス、有効性と信頼性、アカウント管理、製品使用権、電子メール、コラボレーション サービスなどのオートデスクが提供するすべてのグローバル サービスにおける ID、ログイン情報などの関連情報を、他のグローバルな場所で保存および処理して、使用することができます。

詳細については、「BIM 360 クラウド セキュリティのホワイトペーパー」をご覧ください。
 

2.3 「欧州のデータ センター」とは何ですか?

特定のオートデスク製品では、欧州でホストされているローカル データ ストレージの配備場所を示す名前として、「欧州のデータ センター」という用語を使用しています。BIM 360 Design の場合、BIM 360 Design アカウントを設定して、BIM 360 カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所を欧州に指定できます。  オートデスクが欧州(アイルランド)に物理的なデータ センターを設置しているということではなく、すべてのお客様のデータを完全に欧州で処理して保存するということでもありません。

オートデスクは、ローカルのデータ ストレージの場所をいつでも欧州の別の場所に移動する権利を留保します。オートデスクは、データを北米と欧州のさまざまな場所でクラウド製品のデータを処理しているということをご承知おきください。

欧州のデータ センターに関連して使用されている用語は次のとおりです。通常、以下の用語はすべて同じ意味で使用されます。

欧州のローカル コンテンツ データ ストレージ、欧州のプロジェクト データの格納場所、欧州のコンテンツのプライマリ ストレージの場所、欧州の BIM 360 Design カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所。

「ストレージ」と「ホスト」」は互いに言い換えることができます。

オートデスクは一企業として、信頼性を築きながら地域間でグローバルかつ自由にデータを移動することを推進しています。詳細については、「Global Data Alliance 組織の Web サイト」をご覧ください。オートデスクは、欧州でデータをホストすることは、欧州だけでなく欧州以外の地域のお客様にも高いニーズがあると認識しています。今後、このニーズに応えていければ幸いです。ご期待ください。

 

2.4 オートデスクは、ユーザの個人データを国境を越えて転送しますか?

欧州のデータ センターのサービスについては、カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所ではなく、Autodesk プライバシー ステートメント(https://www.autodesk.co.jp/company/legal-notices-trademarks/privacy-statement)の記載どおりに、データが保存、保持、転送されます。

 

2.5 地域外から自分のカバー コンテンツにアクセスできますか?

はい。現在 BIM 360 Design をご利用の場合、お客様とお客様のアカウント内の許可されたユーザおよび共有メンバーは、世界中のどこからでも自分のカバー コンテンツにアクセスできます。招待され、有効な資格情報(ユーザ名とパスワード)を持つ、許可されたユーザと共有メンバーは、どこからでもカバー コンテンツにアクセスできます。
 

2.6 BIM 360 Design と BIM 360 Docs のカバー コンテンツを両方とも欧州に保存できますか?

多くのお客様がプロジェクトで BIM 360 Design と BIM 360 Docs の両方を使用しています。チーム メンバーによって、BIM 360 Docs の機能のみが必要な場合もあれば、BIM 360 Design を使用して Revit や Civil 3D などの設計ツールでコラボレーションする場合もあります。

そのため、契約時に BIM 360 Design と BIM 360 Docs のカバー コンテンツの両方を欧州に保存することを選択できます。

  1. 新たに BIM 360 Design をご利用になるお客様は、アカウント サイトとプロジェクトに関連付けられたカバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所として欧州または米国のデータ センターを選択できます。アカウント管理(HQ)データも同じ場所に保存されます。
  2. 新たに BIM 360 Document Management をご利用になるお客様は、アカウント サイトとプロジェクトに関連付けられたカバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所として欧州または米国のデータ センターを選択できます。アカウント管理(HQ)データも同じ場所に保存されます。

BIM 360 Docs の使用権を持つ新規ユーザを欧州のデータ センターでホストされる BIM 360 Design プロジェクトに追加すると、新規ユーザはそのプロジェクトを表示できるようになります。詳細については、セクション 3 を参照してください。

 

2.7 BIM 360 カバー コンテンツを欧州の特定の国に保存するようリクエストできますか?

いいえ。現時点では、カバー コンテンツは欧州内の 1 箇所に保存されます。サーバ間でのデータの移動は、オートデスクの判断で行います。


2.8 BIM 360 カバー コンテンツをアジアに保存することはできますか?

現時点では置き換えません。

 

3.欧州のデータ センターのアカウントの設定と管理

3.1 欧州のデータ センターで使用できる BIM 360 Design コンポーネントは何ですか?

現在、BIM 360 Design のサブスクリプションでは、下記の表 A に示されているコンポーネントにアクセスできます。これらのコンポーネントは、以下に示すように、欧州のデータ センターにセットアップされたプロジェクトおよびアカウント サイトで使用できます。

  • サ ービスおよび使用権: Revit クラウド ワークシェアリング、Collaboration for Civil 3D、Collaboration for Plant 3D
  • BIM 360 モジュール: Design Collaboration、Document Management、Account Admin、Project Admin
  • BIM 360 ダッシュボード: Project Home

3.1. 表 A: BIM 360 Design コンポーネント

BIM 360 Design Component

タイプ

アクティベーションを行って管理する方法

データ センターの場所

Revit クラウド ワークシェアリング

クラウド サービス(Revit でクラウド ワークシェアリングを有効にする)

Autodesk Account で権限を管理する

米国、欧州

Collaboration for Civil 3D

クラウドベース(Civil 3D でコラボレーションを有効にする)

Autodesk Account で権限を管理する

米国、欧州

Collaboration for Plant 3D

クラウドベース(Plant 3D でコラボレーションを有効にする)

Autodesk Account で権限を管理する

米国、欧州

BIM 360 Document Management

クラウド サービス(BIM 360 モジュール)

BIM 360 HQ でアクティベーションを管理する 

米国、欧州

BIM 360 Design Collaboration

クラウド サービス(BIM 360 モジュール)

BIM 360 HQ でアクティベーションを管理する 

米国、欧州

BIM 360 HQ (BIM 360 Account Admin および Project Admin モジュール)

クラウド サービス(BIM 360 モジュール)

BIM 360 HQ でアクティベーションを管理する 

米国、欧州

BIM 360 Project Home

他のモジュールのデータを表示するダッシュボード

すべてのユーザが使用できる

米国、欧州

Oxygen (ID およびログイン データ)

バックエンド クラウド サービス

ユーザ認証時に使用する

米国のみ

BIM 360 Team (旧バージョンの Revit および Plant 3D ユーザ向け)

クラウド プラットフォーム(次世代 BIM 360 には接続されない)

 

米国のみ

 

3.2 欧州のデータ センターを使用する場合、どのバージョンの Revit、Civil 3D、Plant 3D をインストールする必要がありますか?

欧州のデータ センターを使用する場合は、インストールが必要なデスクトップ設計ソフトウェアのバージョンについて、以下を参照してください。Autodesk Revit、Civil 3D、Plant 3D はデスクトップ製品であるため、プロジェクト データはユーザのコンピュータにローカルに保存されます。

 

3.2. 表 B: 欧州のデータ センターで BIM 360 Design を使用する場合に利用できるデスクトップ ソフトウェアとサービス

設計ソフトウェア

欧州のデータ センターを使用するために必要なバージョン

Revit

Revit 2021 以降のバージョン

Civil 3D

Civil 3D 2020.2 以降のバージョン

Plant 3D

Plant 3D 2021 以降のバージョン

Desktop Connector

最新バージョンは、こちらからダウンロードしてください。

Revit 用 P&ID Modeler

現在、欧州のデータ センターでは使用できません。

 

3.3 欧州のデータ センターの BIM 360 Design アカウントにアクセスする際の URL を教えてください。

 

3.4 1 つの BIM 360 アカウントを使用して、米国でホストされるプロジェクトと欧州でホストされるプロジェクトを管理できますか?

いいえ。アカウントの設定時に、アカウント サイトでカバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所として地理的な場所を 1 箇所指定する必要があります。この設定では、該当のアカウント サイトに関連付けられているすべてのプロジェクト データを保存する場所を指定します。新しいアカウントを取得するときに、そのアカウント サイトと関連するカバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所として米国または欧州を選択できます。下記の表 C を参照してください。

 

3.5 一部のプロジェクト コンテンツを米国に保存し、他のプロジェクト コンテンツを欧州に保存する必要がある場合はどうすればよいですか?

プロジェクトによってプライマリ ストレージの場所を米国または欧州にする必要がある場合は、2 つ(1 つは米国、もう 1 つは欧州)の BIM 360 アカウント サイト(テナント)が必要になります。下記の表 C を参照してください。

 

3.6 アカウントが 2 つある場合、各アカウントにそれぞれ異なるアカウント管理(HQ)ポータルが用意されますか?

はい。BIM 360 (別名「BIM 360 HQ」)の Account Admin および Project Admin モジュールは、状況に応じて会社がユーザ、プロジェクト、プロジェクト プロファイル、アカウント レベルのデータを管理する際に役立ちます。1 つ目のアカウントで、カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所として欧州を選択すると、このアカウントの HQ データは欧州に保存されます。2 つ目のアカウントで、カバー コンテンツのプライマリ ストレージの場所として米国を選択すると、このアカウントの HQ データは米国に保存されます。

つまり、各アカウントは、別個のアカウントとプロジェクト管理のインタフェースまたはポータルで管理する必要があります。

3.7 既に、米国でプロジェクトに BIM 360 Design を使用しています。欧州で新しいプロジェクトをホストするにはどうすればよいですか?

米国で既にプロジェクト(カバー コンテンツ)をホストしている場合に欧州で新しいプロジェクト(カバー コンテンツ)をホストする場合は、欧州のデータ センターで別の BIM 360 アカウントを設定する必要があります。

これを設定するには、別の資格情報を持つ 2 人目の契約管理者がサブスクリプションメンバーになって、別の BIM 360 アカウントを設定し、プロジェクト データをホストする場所として欧州のデータ センターを選択する必要があります。詳細については、表 C を参照してください。

 

3.8 欧州のユーザの既存の BIM 360 コンテンツは欧州に移動されますか?

いいえ。欧州の大企業のお客様の多くは、長年にわたって BIM 360 Design をご利用いただいているため、米国のデータ センターに多くのプロジェクト コンテンツが蓄積されています。現在、既存のコンテンツを簡単に移動する方法はありません。

欧州をベースとする既存のお客様は、1 つのアカウントですべてのプロジェクトを米国に保持できます。または、2 人目の契約管理者が別の BIM 360 アカウントを欧州のデータ センターに設定して、以降のプロジェクトを欧州で管理することができます。

現在 BIM 360 をご利用のすべてのお客様に、米国のデータ センターで進行中のプロジェクトを完了し、欧州のデータ センターで新しいプロジェクトを開始することをお勧めします。

 

3.9 既に BIM 360 を使用していますが、コンテンツを米国から欧州に移動するようリクエストできますか?
 

現在、そのオプションは提供していません。また、欧州のデータ センターでホストされているアカウントから米国のデータ センターにコンテンツを移動するオプションも提供していません。

 

3.10 欧州のデータ センターにアカウントを設定するにはどうすればよいですか?
 

Autodesk Account のフルフィルメントの設定フォームに入力する際に、プロジェクト データをホストするアカウント名と場所を指定できます。スクリーンショット A を参照してください。

希望の場所を選択すると、すべてのアカウント管理データ(「BIM 360 HQ」データとも呼ばれます)が同じ場所に保存されます。

 

スクリーンショット A
「BIM 360 アカウントのアクティベーション」スクリーンショット

 

 

3.10. 表 C: 現在 BIM 360 Design を使用しています。アカウントを欧州のデータ センターに設定するにはどうすればよいですか?

 

顧客

プロセス

検討事項

EBA/T-Flex accounts

アカウント マネージャにお問い合わせいただくか、特別なサポートをご依頼ください

事前に契約で規定されているように、すべての製品で使用状況の計測が行われます。

新規ユーザ(EBA および T-Flex ユーザ以外)

アカウントの設定時に自動処理を使用してください。前述のフォームで、プロジェクト データ(カバー コンテンツ)の保存場所として米国または欧州を選択します。

 

このプロセスの詳細については、こちらをご覧ください。

​その他の検討事項については、3.1 ~ 3.9 の質問と回答を参照してください。

欧州のデータ センターにアカウント サイトを追加したい既存のユーザ(EBA および T-Flex ユーザ以外)

米国のデータ センターでホストされているアカウント サイトを既にご利用の場合に、欧州のデータ センターに追加のアカウント サイトを設定する場合は、次の手順を実行します。

  1. 新しい契約を設定する場合は、2 人目の契約管理者(CM)を決めてください。2 人目の CM には、所属会社の既存の米国のアカウント サイトに設定されている現在の CM とは別の資格情報が必要です。
  2. 新しい CM は、BIM 360 Design の新しいサブスクリプションを購入し、アカウントの設定プロセス時にプロジェクト データの場所として「欧州」を選択する必要があります。(スクリーンショット A)
  3. 今後、CM が購入した新しい BIM 360 Design の契約は、1 番目に設定したアカウント サイトに自動的に割り当てられます。そのため、既存のお客様が欧州のデータ センターに新しいアカウント サイトを設定するには、2 人目の CM が必要になります。

 

: CM である「Samantha」は、米国のデータ センターにある Acme Company の BIM 360 Design アカウント サイトを管理しています。Acme は、欧州のデータ センターでホストされる別の BIM 360 Design アカウント サイトを作成することに決めました。Samantha は、新たに BIM 360 Design のサブスクリプションを購入するために、社内で新たに「Jack」を CM に決定し、協力を求める必要があります。Jack は上記の手順を実行し、3.10 の回答で説明されている操作を行って、欧州のデータ センターに Acme Company の新しいアカウント サイトを設定します。

今後、Samantha または Jack が BIM 360 Design のサブスクリプション(ライセンス)を新たに購入すると、各自が管理するアカウント サイトに自動的に割り当てられます。

 

* 「アカウントサイト」とは、会社や組織がプロジェクトをセットアップする BIM 360 サイトのことです。

現在 BIM 360 をご利用のお客様がこのプロセスを行うには、新たに CM を決めて、その CM が新しい単一のサブスクリプションまたは BIM 360 Design のライセンスを購入することが不可欠です。

 

左の例では、Jack は新しい BIM 360 Design サブスクリプションを購入した後、現在の BIM 360 Design のサブスクリプションに割り当てられている Samantha と他の Acme のユーザを、欧州のデータ センターでホストされる Jack の新しいアカウント サイトに招待することができます。

Jack は、BIM 360 Design の BYOS ポリシーに基づいて招待することができます。招待されたユーザはアカウント サイトのプロジェクトにチーム メンバーを招待することができます。.

 

2 つのアカウント サイト間でプロジェクトを分割することはできません。2 つのアカウント サイト間でユーザ パックやサブスクリプション(ライセンス)を移動したり分割することもできません。

 

米国のデータ センターでホストされているプロジェクト データを欧州のデータ センターに移動する必要がある既存のユーザ(EBA および T-Flex ユーザ以外)

データ センター間のデータの移行は手動で行い、 お客様が唯一の責任を負うものとします。

 

マークアップ、指摘事項、ユーザ権限、監査証跡、パッケージの内容など、Design Collaboration モジュールのモデル以外のメタデータすべてを除き、BIM 360 サイトにアップロードされたすべてのデータをダウンロードできます。Design Collaboration モジュールのモデル以外のメタデータはダウンロードできません。

現在 BIM 360 をご利用のすべてのお客様に、米国のデータ センターで進行中のプロジェクトを完了し、欧州のデータ センターで新しいプロジェクトを開始することをお勧めします。

BIM 360 Design 無償体験版のユーザ

BIM 360 Design 無償体験版は、欧州のデータ センターで現在ご利用いただくことはできません

 

欧州のデータ センターでは、無償体験版を有料アカウントに変更できません。

 

注: 無償体験版は、現時点では Revit ワークフローでのみご利用いただけます。

無償体験版を米国のデータ センター(欧州のデータ センターは利用不可)の有料アカウントに変更するには、認定販売パートナー経由でサポート ケースを提出してください。.こちらをご覧ください。

 

3.11 Revit に欧州ベースのアカウントが表示されますが、クリックできないのはなぜですか?

欧州ベースのプロジェクトにアクセスできる場合、プロジェクトが作成されているアカウントの名前が Revit Cloud Worksharing UI (Revit および Desktop Connector をご利用の場合)に表示されます。

お客様は、この欧州ベースのプロジェクトを選択することはできません。詳細については、こちらをご覧ください。

 

4.セキュリティとコンプライアンス

4.1 ユーザのデータを保護するために、どのようなセキュリティ プロセスや処理が行われていますか?


BIM 360 セキュリティ ホワイトペーパーには、Autodesk BIM 360 の運用、ソフトウェア開発、および環境に導入されているセキュリティ対策に関する概要が説明されています。

詳細については、「BIM 360 セキュリティ ホワイトペーパー」をダウンロードしてご覧ください。

 

5.個人サブスクリプションの持ち込み使用ポリシー

5.1 欧州のデータ センターを利用する場合、BYOS (個人サブスクリプションの持ち込み使用)に変更点はありますか?


BIM 360 Design は、個人サブスクリプションの持ち込み使用モデルとして販売されています。サブスクリプションを購入した会社それぞれのユーザ数がサブスクリプション数として許可されますが、社外で独自の BIM 360 Design ライセンスを持つ他のユーザを招待することもできます。

BIM 360 Design の「個人サブスクリプションの持ち込み使用」(BYOS)ポリシーは、欧州のデータ センターでも引き続き適用されます。このポリシーの詳細については、こちらのリンクをご覧ください。

お客様は、契約条件の購入制限数を超えないように、過剰使用を避ける必要があります。オートデスクは、制限数範囲内で使用しているかどうかについてアカウントを監視することができます。

 

6.欧州のデータ センターにおける製品体験版

6.1 欧州のデータ センターを利用する場合、BIM 360 Design 無償体験版をセットアップできますか?

現時点では置き換えません。

 

6.2 BIM 360 Design 無償体験版にサインアップした場合、欧州で無償体験版のアカウントはホストされますか?
 

ホストされません。現時点では、BIM 360 Design 無償体験版は米国のデータ センターでのみセットアップできます。他の制限事項、無償体験版にユーザを招待する方法などの役立つリンクについては、「BIM 360 Design 無償体験版に関するよくある質問(FAQ)」をご覧ください。

注: BIM 360 Design 無償体験版は、現在、Revit ワークフローでのみ使用できます。

 

6.3 無償体験版のアカウントを商用アカウントに変更するとどうなりますか?

 

米国のデータ センターで使用している無償体験版のアカウントを商用アカウント(データ センターは変わらず米国)に変更する場合は、認定販売パートナーに連絡するか、オートデスクのハブにサポートを依頼してください。BIM 360 セールス ハブに連絡するには、こちらをクリックしてください。

BIM 360 Design の商用サブスクリプションをご利用の場合、BIM 360 Design 無償体験版アカウントで、この製品の既存の商用ハブやサイトに接続することはできません。また、BIM 360 Design 無償体験版のハブやサイトからデータをダウンロードしようとすると、BIM 360 のサイトにアップロードされている Revit モデルがダウンロードされます。マークアップ、指摘事項、ユーザ権限、監査証跡、パッケージの内容など、Design Collaboration モジュールのモデル以外のメタデータはすべてダウンロードできません。



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オートデスクではどのようなサポートが提供されますか?

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