BIM 360 内の定義済みのプロセスと承認ワークフローで生産性を向上

Autodesk Support

2019年8月1日


 

目標

定義されたプロセスにより、生産性が向上し、作業のやり直しが減り、プロジェクトの進行が加速します。BIM 360 は次世代のコラボレーションです。これにより、各プロジェクト フェーズでのワークフローが合理化され、すべてのチームおよび情報がプロジェクトの中央の場所で接続されます。

Revit モデルは、リアルタイム ワークシェアリングのためにクラウド内の中央の場所にパブリッシュされます。アクセス権と権限は、承認済みのプロジェクトメンバーに付与されます。パッケージは重要なマイルストーンごとに作成され、他のチームは承認する前にレビューできます。チームは新しい設計および変更を視覚化し、フィルタリングしてレビューできるため、コミュニケーションが改善され、作業のやり直しや後工程における遅延を防ぐことができます。

 

対象

プロジェクト マネージャ、BIM マネージャ、技術リーダー、構造エンジニア、MEP 建築エンジニア、建築士、オートデスクのお客様。

 

方法

BIM 360は、以下の方法でプロセスとワークシェアリングを効率化します。

- Revit Cloud Worksharing によるリアルタイム コラボレーション

- 2D シートと 3D モデルを 1 つの場所で管理

- 強みを持つリソースを、各プロジェクトの個々のチームメンバーに割り当て

- 進行中のデータを制御および管理し、検証済みかつ承認済みの情報のみを他のチームと共有 

 

次の図は、BIM 360 Design Collaboration を使用して、複数のユーザーが共有 Revit モデルへアクセスする場合の例を示しています。さまざまな場所から参照でき、Revit をインストールしなくても、モバイル デバイスを使用してアクセスできます。

 

BIM 360 Documents に Revit ワークシェアリング ファイルを保存します。カスタマイズ可能なフォルダ構造でファイルが BIM 360 Document Management リポジトリにアップロードされます。

BIM 360 では、ファイル名、バージョン、説明、およびその他の属性に関する情報が監査証跡として保持され、シンプルなインタフェースに表示されます。ファイルは可視化され、アイテムを選択してレビューできます。

BIM 360 Design Collaboration では、共通のプロジェクト タイムラインで成果物を追跡しながら、プロジェクトが進行します。プロジェクト モデルのステータスは、集約されたビューで確認できます。チームのアクティビティは透明性を高めるために記録され、期限やマイルストーンに確実に対応できるようにします。

ノードの色と塗り潰しは、パッケージのステータスを示します。このステータスは、自分または他のチームにより共有または使用(承認)されていることを示します。各パッケージは、以前に BIM 360 にパブリッシュされた 1 つまたは複数の Revit ファイルで構成されています。

共有パッケージはレビューを経て承認され、他のチームにコピーされます。これによりチームは、新しい設計情報が作業中の情報のステータスにどのような影響を与えるかを理解できます。次の選択が可能です。

- プロジェクト モデルをナビゲートし、チーム、フェーズ、または構築レベルでフィルタします。

- 変更が発生した場合、パッケージの設計バージョンと作業中の設計との間でそれらを可視化して、内容を理解できるようにします。

- モデル内の追加、変更、または削除した要素を明確に識別します。  

パッケージを承認しないチームがあった場合、そのチームには設計変更が取り込まれません。そのために、設計の問題が作成され、元のチームが作業をやり直し、更新しなければならなくなります。

次の図に、プロセスを示します。

建築チームは、まず構造チームが変更をレビュー、フィルタ、および可視化するためのパッケージをパブリッシュします。構造チームがそのパッケージを使用することにした場合、パッケージは構造チームの Revit ファイルにリンクされます。または、構造チームはパッケージを却下して、設計の問題を作成することができます。設計の問題は、予想される変更に関する詳細情報を含み、建築チームに割り当てられます。

BIM 360 では、オーナーや建設会社など、Revit にアクセスできない可能性があるプロジェクト メンバー向けのワークフローも提供されます。変更の確認、コメント追加、マークアップ作成、および可視化には Revit は必要ありません。メンバーは、印刷されたドキュメントやシートを使用するのではなく、現場で BIM 360 プロジェクト データにアクセスできます。

 

理由

プロジェクトの納期を守り、チームのコラボレーションを強化します。BIM 360 Design はチームのアクティビティを追跡記録し、クラウドでのプロセスと承認を効率化します。

プロジェクトが成功するかどうかは、各プロジェクト フェーズでのチーム間の一貫性のあるコミュニケーションに依存します。

 

次の作業

BIM 360 Design および BIM 360 のその他の機能(問題管理、干渉チェック、コスト管理など)についても詳しく見てみましょう。 



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