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日本のデザイン スタジオである Triple Bottom Line は、ジェネレーティブ デザインを活用して、近隣の森林地帯を保護するために役立つ水上太陽光発電パネルを設計しました。
30 年前の日常風景に、太陽光発電パネルはありませんでした。しかし今では至るところにあります。独立構造のものから、住宅の屋根の上やマンションの屋上などはもちろん里山を切り開いた場所や休耕となっている田畑などにまで設置されています。
では、水上はどうでしょう?
今、水上太陽光発電システムが、新たなオプションとして注目されつつあります。太陽光発電では、直射日光と、太陽の追跡機能によってエネルギーの生成を最大化できます。貯水池や人工水域などの水源を活用することで、環境への影響を最小限に抑えることができるだけでなく、パネルによる冷却効果で、水資源の蒸発を軽減することもできます。
水上太陽光発電パネルは、設置が難しい場所や日陰になる場所、人々の生活に影響を与える場所の代替手段にもなります。Triple Bottom Line 社のインダストリアル デザイナーである柳澤郷司氏は、日本における課題について、最近の Redshift の記事でこう話しています。「日本では、山の斜面などに太陽光発電システムを作る際の木の伐採が問題になってきています。環境にメリットのあるものを作るために木を切ってしまうのでは、全くのナンセンスです。発電プロジェクトに土地を使うのはやめるべきで、水上発電の方が信頼できます。」
Fusion 360 でジェネレーティブ デザインを駆使して、理想的な水上太陽光発電システムを追求
柳澤氏はある時、太陽光発電用フロート システムの設計を、ゼネコンから依頼されました。多くの太陽光発電システムが既に標準化されている一方で、フロート システムはまだ標準化されていません。わずか 5 人のチームで 15 ヵ月の納期に間に合わせるためには、通常の方法でデザインやテストを行っても時間がかかりすぎると、柳澤氏は分かっていました。
そこで Fusion 360 のジェネレーティブ デザインを利用して、壁の厚さや強度の要件に基づき、500 種類ものフロート システムの形状パターンを、あっという間に生成しました。チームはこれを数パターンまで絞り込み、最終的な設計を完成させました。こうして最終的なフロート システムは、6 ヵ月で完成しました。ジェネレーティブ デザインを使用しなければ 2 年以上かかっただろうと同氏は予測しています。
柳澤氏のプロジェクト詳細については、Redshift をご覧ください。 Fusion 360 のジェネレーティブ デザインで、さらに成果を高めましょう。驚異的なツールを、今すぐ無償でお試しください。