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Fusion 360 Simulation Extension を使用すると、熱解析、非線形解析、射出成形の製造可能性など、さまざまなシミュレーション 機能を利用することができます。
Fusion 360 Simulation Extension とは?
Fusion 360 Simulation Extension は、設計したものが製造可能かどうかを検証するのに役立つシミュレーションを実行するにあたり、クレジットやトークンの消費を気にすることなく行える拡張機能です。製造を始める前に現実の条件下で設計がどのように機能するかを理解することで、コストのかかる修正や、やり直しを回避できます。
Simulation Extension における利点とは?
- 幾度となく試験、再試験と繰り返し計算が必要な場合に、製品の性能を最大限に引き出します。幅広い先進の有限要素解析ツールで、多様なシミュレーション 機能を利用できます。
- Fusion 360 に組み込まれている解析ツールなので、解析専用ソフトウェアを使用する時のようにデータをやり取りする必要なく、Fusion 360 内で設計変更前後の比較をしたりすることができます。
- 射出成形製造に対する解析にも対応しているので、プラスチック部品の成形性を確かなものにします。
Simulation Extension の内容とは?
Fusion 360 の Simulation Extension は、機械的な シミュレーション、構造的な解析、射出成形解析機能を通じて、製品設計のパフォーマンスと品質に関する重要な解析を心置きなく試していただける環境を提供します。その特徴をご紹介しましょう。
射出成形シミュレーション
プラスチック射出成形品の製造可能性と品質にどう影響するかがガイド付き結果に表示され、把握できます。意図通りの美的外観や機能を備えた成形品の製造が可能になります。
非線形静的応力
大変形、動作、接触、荷重の変化、さらにはイベント中や荷重の増分変化よる非線形材料の挙動を調べます。
イベントシミュレーション
時間依存の力が3D デザインの性能にどのように影響するかを予測します。
モード周波数について
自然な自由振動がパーツやアセンブリに及ぼす影響を調べ、設計を微調整します。
構造座屈
構造コンポーネントにかかる圧縮荷重から臨界座屈乗数とモード座屈形状を割り出し、サポート構造や硬化構造を形成して座屈による構造破損を防止します。
熱の定常状態
パーツやアセンブリの熱伝達を追跡し、パーツがコンポーネントの最大臨界温度で破損するか確認します。
熱応力
モデルの温度勾配と材料の熱膨張特性の変化によって発生する温度誘起応力をシミュレーションします。
シェイプ最適化
許容応力と目標変位を満たしつつ、設計から削減できる材料を特定し、設計の軽量化の目標を達成します。