Autodesk EAGLE の今後について:Fusion 360 Electronics で切り拓く未来 

Edwin Robledo 6月 29, 2023
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この記事では、Autodesk EAGLE に関する今後の戦略と、設計・製造業の全体的な展望において Fusion 360 Electronics (電子設計機能)がどのような位置付けのソリューションとなるか、オートデスクの将来的なビジョンを説明します。 

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Autodesk EAGLE については、今後いくつかの変更が予定されています。ここでは、その変更内容とオートデスクの戦略について説明いたします。オートデスクは EAGLE を買収した後に、電子設計・機械設計・製造の機能を 1 つに統合するというビジョンを公表しました。オートデスクは常に、製品開発プロセスの最初から最後までを包括的にサポートする、革新的で真に役立つソリューションをユーザーの皆さまにお届けすることを最終的な目標として掲げてきました。そして今、このビジョンの実現に向けて、オートデスクは次なる一歩を踏み出そうとしています。 

主な変更点 

オートデスクは 2026 6 6 をもって EAGLE の販売およびサポートを終了し、以降は Fusion 360 Electronics (電子設計機能) の開発に全力を注ぐこととなりました。  

製品設計・製造業界は、常に変化し続けています。そしてオートデスクのミッションは、現在だけでなく未来までをしっかりと見据えながら、真に役立つツールを皆さまに提供し続けることです。オートデスクは、電子設計から製造までの包括的な機能を備えたソリューションを実現するために、当時多くの人々に広く利用されていた EAGLE のソリューションを統合しました。そしてこの試みは、大きな成功を収めました。  

私は元々、EAGLE の初期から開発に携わってきたチームの出身者です。そんな私から見ても、オートデスクは、誰も予想だにしなかった偉業を成し遂げたと思います。電子設計・機械設計・製造の機能を 1 つに統合するという約束を、Autodesk Fusion 360 で遂に実現したのです。 

次のステップ  

Autodesk EAGLE を現在使用されているユーザーの皆さまは、可能であれば早目に Fusion 360 へ移行することをお勧めします(ご都合に合わせていつでも移行可能です)。Fusion 360 電子設計機能のワークスペースは、EAGLE ファイルとの完全な互換性を備えています。また、2026 年 6 月までは、Fusion 360 のサブスクリプション特典として EAGLE も引き続きご利用いただけます。移行へ向けた次のステップは、現在お持ちのサブスクリプションの種類によって異なります。  

社内に複数の EAGLE ユーザーがいらっしゃる場合は、移行の計画・実施を先導して行う担当者を設けることをお勧めします。担当者を決めることで、移行に向けてしっかり準備を整え、分からないことがあればこの担当者に質問できるような体制を作ることができます。  

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Fusion 360 への移行による 3 つのメリット 

製品のライフサイクル全体にわたる設計・管理・製造手法をデジタル トランスフォーメーションすることで、ビジネスがさらに加速します。 

  1. シームレスなコラボレーション 
    Fusion 360 では、社内のチームメンバー同士だけでなく、社外チームや、CAD/CAM の知識や経験がないメンバーとも効果的に設計データを直接共有してコラボレーションできます。同僚や取引先などと設計を共有しながらスムーズにコミュニケーションできます。印刷した図面や PDF ファイルなどのドキュメントを介した従来の手法では避けられなかった人的ミスがなくなります。さらにオンライン ビューアを使用することで、設計データに対してマークアップやコメントを追加したり、分解ビューを表示したりと、さまざまなことが可能になります。  
  1. 全方向性のワークフロー 
    製品開発プロセスがストレートに進むことはなかなかありません。私たちはそのことをよく理解しています。設計プロセスはしばしば、機械の筐体設計やスケッチ、DXF/DWG 形式でパブリッシュされた PCI の仕様書、サードパーティ製ツールによる設計などから開始されます。そのため、Fusion 360 では設計プロセスの各段階で同期管理できるようになっています。また、ファイル間の関係性を維持したり、依存関係を管理したりもできるなど、かつてない革新的な同期機能やタイムライン/履歴機能を備えています。さらに、インプレイス編集などのツールを使用して、アセンブリやサブアセンブリの複雑な階層内で PCB パーツを移動したり、変更内容をワンクリックでリアルタイムに反映させたりもできます。  
  1. 改訂履歴と変更管理 
    Fusion 360 では、製品設計開始時点から廃棄プロセスに至るまで、どの段階でもすべてのアセットが追跡可能です。バージョン管理や変更管理の機能を使用して、常に最新情報で作業を進めることができるほか、進捗状況を追跡したり、変更を元に戻したり、製品やプロセスの履歴を時系列で追うこともできます。その結果、新たな形で責任範囲を分担できるようになり、ボトルネックの洗い出しも容易になり、全体的なリスクが低減します。 

最後に

ユーザーの皆さまが簡単に移行できるように、オートデスク チームが全力でサポートします。当社のエンジニアリング チームのメンバーについては、ブログ記事などを通じて既にご存じかもしれません。その他にも QA チームやコミュニティ チームが一丸となって、Fusion 360 電子設計機能の改善と強化に取り組み続けています。皆さまのニーズに応えることが、オートデスクの最優先事項です。Fusion 360 ユーザーの皆さまから提供されるフィードバックのおかげで、オートデスクは進化を続け、業界に革命をもたらすようなソリューションを生み出すことができるのです。 

Fusion 360 電子設計機能 や、CAD/CAM/CAE の幅広い機能を搭載した Fusion 360 を、ぜひ体験してください。これほど幅広い機能を備えたソフトウェアは、他にありません。まずは、こちらの移行ガイド(英語)で、Fusion 360 の概要や、データ管理、コラボレーションなどの方法をご確認ください。 

その他の詳細については、よくある質問(FAQ)をご覧ください。オートデスク製品をいつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。今後の展開に、ぜひご期待ください。 

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