ものづくりにおけるジェネレーティブ デザインの 8 つの価値を探る

Roger Orban Roger Orban 3月 15, 2023

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Fusion 360 のジェネレーティブ デザインと製造機能がエンジニアにもたらす価値は、現在の CAMコンピューター支援製造)システムの域をはるかに超えています。ものづくりにおけるジェネレーティブ デザインには、製造業を意識した技術・同時進行エンジニアリングの実現・ものづくりパートナーとしての AI(人工知能)・データの一元化・高度な付加価値のキャリア技術・コストの削減・積層造形技術・自国へと戻る製造業に対する専門知識などの価値があります。この 8 つの理由を詳しく見てみましょう。

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1. 製造業を意識した技術

Fusion 360 のジェネレーティブ デザインは、製造業に対応したテクノロジーを備えており、設計上の制約に基づいて連動する複数のデザインの候補を作成することができます。さらに、機械加工および積層製造技術によって、どのような設計が可能になるのかを確認することもできます。またジェネレーティブ デザインは、人間が思いつかない機械加工可能な形状を作成することで、生産性を向上させることができます。

2. 同時進行エンジニアリングの実現

ジェネレーティブ デザイン技術により、材料、製造方法、コストなどの数値に基づき、製造チームと協力して現実的な成果を開発することができます。また、製造過程の早い段階でチーム間の意見の統一が必要となるため、さらにワークフローを強化し、効率化が図れます。

3. ものづくりパートナーとしての AI(人工知能)

ジェネレーティブ デザインは、人工知能(AI)の一種です。工具設計(コンフォーマルクーリングなど)において、製造に対応した数多くの解決策を提供することができます。また、工作保持装置やフィクスチャに関する新しいアイデアや、開発過程の自動化も可能です。先進的な企業は、ジェネレーティブ デザインを、技術格差を埋めるためのものとして使用しています。

4. データの一元化

データを一元管理することで、開発部門と製造部門が同じデータで共同作業を行うことができます。例えば、プログラマーはセットアップ シートをオペレーターと共有し、オペレーターはクラウド ツール ライブラリを更新し、設計者は設計変更をプログラマーに送信することができます。このように、一元化されたデータと機能により、いつでもどこでも全員で優れたツールを利用することができます。

5. 高度な付加価値のキャリア技術

クラウド コンピューティング、人工知能(AI)、自動化、積層造形などの発展により、デザイナーや設計者が製品を設計・製造する方法は変化しています。競争が激しいこれらの業務を難なく行えるために、これらの技術を求められる前に自分のペースで学んでおきましょう。例えば、積層造形のための設計(DFAM)について学ぶことで、社内外で自身の価値を高めることができます。

6. コストの削減

ジェネレーティブ デザインのプロセスは、製造過程の早い段階で製造可能な選択肢を探索します。材料費と生産設計に費やす時間を削減し、より早く市場に投入することができます。さらに、ジェネレーティブ デザインが生み出す成果は、質量や材料の使用を最小限に抑え、複数部品によるユニットを一部品として統合することも可能で、製品の耐久性を向上させます。より少ないコストでより多くのことを実現し、収益率を向上させて競争上の優位性を獲得してください。

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7. 積層造形技術

これまで積層造形は、材料コスト、大量生産要件、スピード、再現性などの問題から、その普及が遅れていました。言うまでもなく、既存のベンダーは、技術革新とは対照的に、特許の保護に多くの時間と資金を費やしてきました。しかし、特許保護は終わりを迎え、世界は変化しています。日々、少なくとも新しい積層造形技術についての進歩があり、今あげた問題点に対して良い影響ではなく、この問題点を解消したりすることもあります。

我々は積層造形が実現可能であるだけではなく、必要不可欠であると考えることになる損益分岐点にまもなく到達するでしょう。Fusion 360 とジェネレーティブ デザインにより、先進的な企業は、切削する手法(CAM)と付加する手法(積層造形)の両方の製造成果を検討する機会を得ることができます。これらの機能を使用していく準備ができていることが、世界的な競争力に繋がることでしょう。

8. 自国へと戻る製造業に対する専門知識

サプライチェーンの問題がメディアを席巻しています。Fusion 360 のマシニングとジェネレーティブ デザインは、製造の専門知識を、製造品を生産する国に還元する新しい機会を提供します。ジェネレーティブ デザインは、あなたの代わりをするものではありません。格差を埋めることで、今日明日と、より価値のある、生産性の高い、優れたエンジニアになることができるのです。

ジェネレーティブ デザインの波はすぐそこまで来ています。今日あなたは “なぜ?”と思うかもしれません。ですが、すぐに上司から「なぜ使わないんだ」と言われることになるでしょう。Fusion 360 のジェネレーティブ デザインで、より多くの設計案とより迅速な生産を実現し、時代を先取りしましょう。

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