Elevate your design and manufacturing processes with Autodesk Fusion
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この記事では、CAD と CAM のソフトウェアを統合したクラウドベース ソリューションの、コラボレーション、自動化、分類·整理などのさまざまなメリットについて解説します。
CAD/CAM 統合ソリューションとは、コンピューター支援設計(CAD)とコンピューター支援製造(CAM)のメリットを 1 つのシステムに統合したものです。CAD と CAM の統合システムを、設計から製造までのプロセス全体を通じて使用できます。また、従来のノードロック方式(PC 本体に依存したソフトウェア管理)のシステムにもクラウドベース環境にも対応します。
設計者は、この CAD + CAM 統合ソリューションを使用すれば、社内の製造技術者や社外のメーカーと CAD モデルを簡単に共有できます。機械オペレーターにとっては、CAD ファイルの受け取りや部門間での共同作業が、かつてないほど簡単になります。便利だと思いませんか?そうした使いやすさも大切ですが、メリットはその他にもたくさんあります。
CAD + CAM 統合ソリューションは、以下のような利点が役立つ業務におすすめです。それでは、詳しく見ていきましょう。
データ変換の問題を解消
CAD + CAM 統合ソリューションを使用すれば、STEP や IGES などの中間ファイル形式に変換する必要も、高価なデータ変換ソフトを購入する必要もありません。同じ設計システムで共同作業を進めるため、変換プロセス中にデータを損失したり破損したりする心配もありません。
他のシステムとやり取りするためにダイレクト トランスレーターなどを購入して使用する場合は、CAD システムのアップデートに遅延が生じることがよくあります。これは、CAD のファイル形式の変更内容に従ってダイレクト トランスレーターがアップデートされるまでに数週間から数ヵ月かかる場合があることが原因です。
モデルの関連付け
CAD 設計と同じ環境で作業することで、CAM データと元のモデルとの関連付けをある程度維持することができます。モデルの変更には自動的にフラグが付けられ、多くの場合、CAD/CAM 統合システム内で自動的に更新されます。
ワークフローがシンプルに
データ変換が不要になるほか、同じインターフェイスを使用することで設計から製造までのワークフローがシンプルになり、トレーニングに要する時間も短くなります。また、複数の CAD/CAM ソフトウェア パッケージを購入·管理する必要がなくなるなど、業務用の IT リソースをスリム化し、堅牢なアップグレード プロセスを実現することができます。
製造プロセスをさらに自動化
CAD/CAM 統合ソリューションでは、自動化を活用して、製造ワークフローをさらに強化できます。CAM の切削加工ツールパス作成に加えて、3D プリント、プローブなどの製造プロセスにも対応します。
包括的な設計機能
CAD/CAM 統合ソフトウェアの最大のメリットの 1 つは、包括的な設計機能を備えていることです。モデルを修正したり、クランプや治具を作成したり、製造前のモデルに対して追加の修正や補足データを作成したりできます。
ソリッド モデルを直接編集できる機能は、スタンピング金型でフィレットを修正したり、クリアランスを設けたりするのに役立ちます。また、金型の一部を変更したり、ゲートや冷却管を編集したりといった作業もすばやく行えます。もし、2D図面を提出しなければならない場合、3D モデルがあれば再作図することなく、すばやく2D 図面化し、さらに必要な共同作業者に対して配布することも簡単に行なえます。
統合された検証ツール
CAD/CAM 統合システムである Fusion は、2.5 軸、3 軸、から 5 軸加工まで網羅しています。また、CNC カッター パスのシミュレーションを行い、クランプや冶具、バイスを考慮しつつ、運転時に衝突が起きないか検証する機能もあります。
さらに Fusion にはCAE,、つまり解析機能も備わっており、製造の設定を始める前に構造解析の計算を行うことで、早い段階で不具合を発見し、手戻りを防ぐことができるようになります。最近は、樹脂流動解析機能も追加されました、これにより、樹脂部品特有の不具合を事前に回避することも可能です。
一貫したチームワークを維持
Fusion にはファイル管理の機能もあります。これにより、チーム全員が確実に、最新版の設計データにアクセスしながら作業を進めることができます。クラウド内のデータを現在誰かが使用していないか確認できる機能も搭載されており、同時に複数の人が異なる修正を入れてしまうといったミスを防いだりできるので、チーム設計が容易になります。
部門間で知識を共有
製造可能性を考慮した設計は、効率アップの鍵となる重要な要素です。設計から製造までのプロセスに同じシステムを使用することで、データの共有や共同作業が効率的になるほか、製造段階で生じる可能性があるリスク要因を、設計の初期段階のうちに特定し、解消できます。
クラウド機能
クラウドベースの CAD/CAM 統合ソフトウェアである Autodesk Fusion は、数多くのメリットを備えています。クラウド上で設計データを共有し、チームで共同アクセスしながら作業を進める中で、データのバージョン管理が自動的に行われます。あるメンバーがパーツを更新し、他のメンバーがそのデータを開くと、新バージョンに関する通知が表示されるとともに更新データが表示されます。
クラウドベースの CAD/CAM システムは、共同作業に最適です。アクセス権を付与されたメンバーは、設計データを表示·計測したり、注記を加えたりしながら設計プロセスを進め、製造可能性を高めることができます。
また、Fusion はライセンス管理もクラウドへのアクセスによって行われます。ひと世代前のソフトウェアのように PC 端末にライセンス登録をするのではなく、ユーザーに紐づくライセンス形態なので、使用する PC 端末を選びません。したがって、Fusion がインストールされている PC さえあれば、いつでもどこにいても Fusion を使用することができるので、重い PC 端末を運ぶ必要もありません。
このように、CAD/CAM 統合ソリューションには、統合されていないアプローチにはない数多くのメリットがあります。そこにクラウドを組み合わせれば、CAD/CAM のメリットはさらに拡大します。Fusion で加工機を最大限に活用する方法の詳細については、こちらをご覧ください。このソリューションが最適かどうかを判断する上で役立つでしょう。