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この記事の概要では、Fusion 360 のパラメトリック モデリング機能を使用する利点についてわかりやすく説明しています。パラメトリック モデリングとダイレクト モデリングとの違いを比較しながら正しいモデリングの選び方など、パラメトリック モデリングについて学びましょう。
設計者にとって、CAD(コンピューター設計支援)ソフトは豊富にあります。当然ながら、そのなかには設計する製品に適したものもあれば、そうでないものもあります。製品の設計を作成する行う際には、さまざまな設計要件に応える能力が必要不可欠です。
Fusion 360 は、このような難しい需要に応えるため、製品設計に必要なすべてのツールのすべてを 1 つの総合的なプラットフォームに統合しています。設計要件や条件が異なれば、それぞれに対応できる CAD が必要になります。2D の図面は、アイデアを考えたり、上司に設計を相談したりすることに適しています。しかし、2D での表現には限界があり、2D 図面を読み解くことができる人にしか意図が伝わりません。
3 次元設計を行うにあたり、その方法としては一般的にパラメトリック モデリングとダイレクト モデリングの 2 つのモデリング手法があります。
パラメトリック モデリングとダイレクト モデリングの比較
パラメトリック モデリングは、機能と制約を 3D モデルに対して付与することで、意図する設計を行う 3 次元設計の方法です。これによって設計者は繰り返される変更を自動化し、設計意図を 3D モデルに対して付与することができます。パラメトリック モデリングでは、形状間に数学的関係を付与することができます。例えば、縦横比がいつでも 1:2 になるように、などのような条件設定です。このような条件付与の結果、設計要件を常に維持することができるモデルを作成することが可能になります。
一方で、ダイレクト モデリングは、機能や制約条件、本来の設計意図の微調整に時間をかけることなく、素早く形状を修正する方法です。ダイレクト モデリングを使用する設計者は、数値関係を意識することなく、ソリッドモデルから幾何学的な形状を表現することができます。
正しいモデリング機能の選び方
当然のことながら、どちらのモデリング オプションにも独自の利点と欠点があります。どのようなプロジェクトで使用するのか、その背景を踏まえて考慮する必要があります。例えば、パラメトリック モデリングでは、設計者がパラメーターを変更すると同時に、関連する機能にも変更を加えることができます。このため、本来の設計の意図を損なわずに設計を継続することができます。一方、ダイレクト モデリングは、素早くプロトタイプを作成することに向いています。
Fusion 360 におけるパラメトリック モデリングの利点
パラメトリック モデリングは、正確な寸法が要求される工業製品設計の正確性を維持するために最も適しています。また一般的に、パラメトリック モデリングは、コンセプト デザインがすでに完成していて、製造のための詳細設計を行う時に最も力を発揮します。では、優れた主な点について紹介しましょう。
- 設計意図 – パラメーターは、モデルが当初の設計意図から逸脱しないよう制限を設けることができます。寸法間に定義を設定することによって、モデルの他の部分で行われた変更に応じて、他の機能も自動的に更新されます。
- 作成履歴 – すべての設計作業は記録され、必要に応じて設計変更を行うことができます。
- 自動変更 – 寸法の変更はリアルタイムでモデルに反映されます。
Fusion 360 チュートリアルには、この他にもさまざまな機能が用意されています。
Fusion 360 を今すぐダウンロードして、パラメトリック モデリングを実行してみましょう。