クラウドでつながるデータ環境

デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム

クラウドでつながった環境で、データの価値を最大限に引き出し、デザインと創造のパワフルなワークフローを実現

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」とは

「デザインと創造 (Design & Make) のプラットフォーム」とは、クラウドでつながった統合ソフトウェア ソリューションです。あり、建物・インフラから、製品、メディア & エンターテインメント作品まで、あらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をサポートします。「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」でプロジェクトのワークフローはひと つにつながり、データの価値を最大限に引き出し、プロジェクト ライフサイクル全体を通して優れた成果をすばやく完成させることが可能になります。

 

クラウドでつながったさまざまなソフトウェアを搭載する「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」では、プロジェクトのあらゆるデータを一元管理することで、部門横断的なエコシステムを構築し、さまざまなチームがひと つのデジタル モデルを共有しながらコラボレーションを行えるシームレスな統合ワークフローを実現します。これは建築・エンジニアリング・建設・運用(AECO)、設計・製造(D&M)、メディア & エンターテインメント (M&E) など、デザインと創造に携わる業界に革新をもたらす、進化した作業環境です。

 

プロジェクトの最初から最後まで、関係者全員が共通のデータ環境を通じてひと つにつながります。「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」ではクラウド環境のツールで作業を自動化し、有益なインサイトを引き出し、プロジェクトの各段階で的確な決定を下すことが可能。新しい高層ビルの建設から新製品の製造、メディア アセットの制作まで、あらゆるものづくりの価値を高めるソリューションです。人々が生活したり、仕事したり、遊んだりするための場所・空間や製品、体験を創造するプロジェクトにおいて、デジタル プロセスと物理的なプロセスがクラウドでつながることで、かつてない新しいものが生まれます。

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」が実現すること

「デザインと創造のプラットフォーム」とバーチャル リアリティを使用して作業する人々

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、これまでのようなファイル中心ではなく、データ中心のワークフローを実現します。クラウド上のオープンな環境で、設計から納品までのプロセス全体にわたる透明性を確保できます。

 

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」では、次のことが可能になります。

  • データの一元管理、整理、見える化
  • 自動化
  • 専有ファイルなどの制約がないオープンなデータ環境の構築
  • データの粒状化、相互運用性、アクセス性の実現
  • テクノロジーとソフトウェアの統合

これまでは「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」が存在しないことで、人とプロセス、データがサイロ化していました。ソフトウェアやファイルが非互換であるため、単一のプロジェクトを各チームが複数のワークフローを継ぎ接ぎして組み立てており、その引き継ぎで情報が失われていました。有益なインサイトを引き出す手段が無ければ、データの真の価値を活かすこともできません。

 

米国の調査会社 IDC(International Data Corporation) (英語) は、2025 年には全ビジネス データの 80% (英語) が未使用のまま放置されると予測しています。AIによるデジタル化や自動化がますます加速している中で、未だに旧式のツールやプロセスを使用している企業は、どんどん時代に取り残されています。

 

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」を必要とする業界

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、場所・空間、モノ、コンテンツなどのものづくりに携わるチームや関係者にメリットをもたらし、共通の環境で作業を行うことで、複数のチームや利害関係者のコラボレーションの必要なプロセスが効率化されます。

建築・エンジニアリング・建設・運用(AECO)

世界の人口は 2050 年までに 100 億人に達すると予想されており、人口増加に伴ってインフラ建設の需要が高まっています。AECO 業界はそれに応えるべく取り組みを行っていますが、この業界は既に世界の炭素排出量の 40% を占めていることが課題となっています。しかも従来のサイロ化されたワークフローでは、プロジェクト コストが予算を 80% (英語) もオーバーしたり、納期が予定より 20% も長引いたりする可能性があります。

 

この効率の悪さを解消し市場の需要を満たすには「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」でデジタル機能の活用を拡大する必要があります。さらに、建物資産のデータを作成・管理するための包括的なプロセスである BIM (ビルディング インフォメーション モデリング) (英語) を導入し、クラウドでつながったデータやデジタル モデルと BIM ワークフローを統合することで、施工プロセスにおける廃棄物やコストを削減し、手戻りを減らすことができます。

設計・製造

モノの需要が高まる一方で、設計・製造業界は今もなお、サイロ化されたデータや、脆弱なサプライチェーン、スキルをもった人材の不足といった長年の課題を抱えています。

 

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」でには、エンジニアリング上の定義した問題に対して出力を提供する、AI を利用したジェネレーティブ デザイン機能を活用することで、イノベーションの促進、廃棄物の削減、製品化までの時間短縮が可能です。また、複数の企業が多極的なサプライ チェーンを構築することで、脆弱性の問題を解決できます。さらに、工場をデジタル ファクトリー へとアップグレードし、プロセスをクラウドに移行させれば、あらゆる要素が つながったエネルギー効率の高い製造施設で、設計から納品までのワークフロー全体を統合できます。

メディア & エンターテインメント

メディア & エンターテインメント  業界の制作プロジェクトは何百人ものスタッフが協力しながら携わり チームごとに視点が異なり、多くの場合にワークフローが分断されています。「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」を使用すれば、ペタバイト規模のビッグデータが生成されるような複雑なプロジェクトでも、一元化されたハブを通じて効率的にアセットを管理できます。たとえば、監督の「カット!」の声がかかると同時に、各地に分散するさまざまなチームがリモートで映像をチェックしたりもできるのです。スクリプトからスクリーンまでのパイプライン全体がひと つにつながり、関係者が一丸となって作品作りに取り組めるようになります。

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」の活用事例

持続可能な建設

英国南極観測局

英国南極観測局(BAS)は、世界中のさまざまなチームと連携できるデータ環境を構築したことで、研究施設を新設した場合に生じる炭素排出量を 700t 以上削減できました。

 


画像提供:英国南極観測局

 

コネクテッド マニュファクチャリング

BBi Autosport

BBi Autosport は、モーター スポーツのレーシング カーをカスタム製造している会社です。高性能のレーシング カー製造で学んだことをコンシューマー製品のビジネスに活かして、アフターマーケット用部品を製造しています。

 


画像提供:BBi Autosport

クラウドベースの制作環境

Amazon Studios

Amazon Studios は、業界を代表するメディア制作会社です。同社は制作環境の大半をクラウドに移行し、つながったパイプラインを構築することでデータ管理の効率化に成功しました。

 


画像提供:Amazon Studios

オートデスクの「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」 ソリューションとは

オートデスクの「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、Autodesk プラットフォームと、クラウド上でつながった主要なソフトウェア製品(AutoCAD、Revit、Inventor、3ds Max、Maya など)で構成されており、その機能はオートデスクが新たにリリースしたインダストリー クラウド FormaFusion 、Flow のベースとなっています。

 

Autodesk プラットフォームは、これらのインダストリー クラウドと、共通API セットである Autodesk Platform Services (英語) を包含しています。オートデスクの「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、デジタル トランスフォーメーションの次なる段階であり、プロジェクト ライフサイクル全体を通じてチーム、データ、ワークフローをひとつにつなげる環境を提供します。

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」が未来の課題を解決

現代の企業は、予期せぬ変化にいつでも対応できるように備えておく必要があります。破壊的混乱による影響を切り抜け、建物・空間や製品、コンテンツに対する需要の急増に対応するには、データでつながった作業環境があらゆる企業に共通する有効な手段となります。『2023 State of Design & Make』レポートによると、デジタル成熟度が高い企業の 72% が予期せぬ変化への対応能力に自信を示したのに対し、それが低い企業で同様の自信を示したのはわずか 52% という結果になりました。

 

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」における重要なコンセプトのひと つは、未来を見据えたレジリエントなビジネスを構築し、今後の課題に備えることです。

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」のワークフローがもたらすメリット

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、つながったワークフローを通じたてデータの同期と、インサイトの収集、作業の自動化により、イノベーションと効率化の実現に最適な基盤となります。

迅速かつ効率的なワークフロー

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」では、誰もが同じデータを共有しながら一緒に作業を行い、迅速に成果を得ることができます。

 

リモート ワークをサポート

関係者はどこにいても、あらゆるデバイスからでもクラウドベースのプラットフォームに自在にアクセスし、作業を行うことができます。

 

コストの削減

効率的なワークフローによる廃棄物や手戻りの削減、作業の迅速化が、最終的にコストの削減につながります。

 

オンデマンドのデータ アクセス

あらゆるデータが集約された共通データ環境で、プロジェクト関係者が必要とする情報へ即座にアクセスできます。

 

インスピレーションから生まれるイノベーション

作業効率が向上することで、新しいアイデアやイノベーションを生み出せるようになります。

 

持続可能性

手戻りや廃棄物が減り、よりサステナブルな成果と炭素排出量の削減を実現できます。

 

自動化

手作業による繰り返しのタスクをデジタル ツールに任せ、自動化することでミスが減り、結果が迅速に得られることでより付加価値の高い作業へ集中できます。

 

チームのポテンシャルをフル活用

複数の非互換ツールとサイロ化されたモデルで作業する代わりに、情報が 統合されたクラウド環境でモデルを共有することで、チームによる効率的かつ持続可能な方法による作業が可能。

 

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」がビジネスに役立つ理由とは

次のような要因による変化が起こっている現在 「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は不可欠なビジネス戦略となります。

  • 世界は驚異的なペースで変化し続けています。 現在、その不安定性さは最高レベルになっています。 サプライ チェーンが脆弱な一方で、人口は爆発的に増加しており、ものづくり業界に対するニーズも急騰しています。そんな中で企業が競争力を維持するためには、新しい働き方が必要です。
  • 労働市場は進化しています。 デジタル トランスフォーメーションには、スキルの高い人材が必要です。仕事を辞める人や退職する人も多く、大量の人手不足が生じており、企業の 2/3 が人材確保に苦労しています。また、リモートワークで働く人が増えたことから、どこからでもつながり、誰とでもコミュニケーションできるテクノロジーが必要となっています。
  • ビジネスの価値を高め、より良い世界をつくるためには、持続可能性の実現が欠かせません。 顧客、従業員、政府が企業に対して持続可能性の向上を求めています。また、人権や社会的平等も大きな関心を集めています。

デザインと創造の業界も、このような世界の変化に適応し、進化していく必要があります。来たる次の時代で、ソフトウェアや関係者の間でデータを自由にやり取りしながら作業が行われるようになれば、企業の生産性、対応力、アジャイル性も向上するでしょう。

 

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、デジタル成熟度の頂点となるプラットフォームです。つながったデータ環境で、有益なインサイトを自在に引き出すことができ、イノベーションの加速とビジネス成果の向上により、レジリエントで持続可能な未来を実現します。

よくある質問(FAQ)

「デザインと創造」とは何を指していますか?

「デザインと創造」は、デジタル世界と物理世界をつなげるプロセスや業界を意味しています。建築・エンジニアリング・建設、製品設計・製造、ゲーム・映画制作のどの業界にも、デザインや設計を物理的な成果物へと展開するプロセスが存在します。

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」とは何ですか?

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」は、建物やインフラ、製品、メディア & エンターテインメント作品など、あらゆるもののデザイン、設計および創造を実現する、クラウド上でつながった統合ソフトウェア ソリューションです。プロジェクトのワークフローをひと つにつなぎ、データの価値を最大限に引き出すことで、プロジェクト ライフサイクル全体を通じて、優れた成果をすばやく完成させることが可能になります。

「デザインと創造(Design & Make)のプラットフォーム」で、どのような問題を解決できますか?

現在、世界中の企業が、ビジネスの動向や手法の急激な進化に直面しており、人々の働き方からサプライ チェーンのあり方まで、さまざまな要素が変化しています。人口の増加、消費者の嗜好の変化、持続可能なソリューションに対するニーズが、あらゆる業界に新たな課題をもたらしており、従来のサイロ化されたツールや働き方では、こうしたニーズに応えることは不可能です。このような課題を解決するため、どの業界でもクラウド上でつながった統合ソフトウェア ソリューションやデータ中心のアプローチへ移行する動きが起きています。

Autodesk プラットフォームの価値について教えてください。

Autodesk プラットフォームは、建築・エンジニアリング・建設、製品設計・製造、メディア & エンターテインメントなど、デザインと創造に携わる業界に、ワークフローをひと つにつなぎ、自動化し、インサイトを自在に収集できる環境を提供します。

 

Autodesk プラットフォームを使用することで、データの価値を最大限に引き出し、プロジェクトのライフサイクル全体を通じたコラボレーションが可能になり、以下のようなメリットがもたらされます。

  • 必要に応じていつでも情報にアクセス
  • 豊富なデータに基づくインサイトを参考に、的確な意思決定が可能
  • AI 搭載のツールやワークフローを活用して、プロセスを合理化し、手間のかかる作業を自動化し、新たな手法でイノベーションを実現

Autodesk プラットフォーム環境では、建築設計者が Revit を使うか Forma を使うか、エンジニアが Inventor を使うか Fusion を使うか、アーティストが Maya を使うか Flow を使うかは、問題ではありません。すべてのデータをインダストリー クラウドで連携し、API やサービスで最適化したりカスタマイズしたりできます。

2023 State of Design & Make


オートデスクが世界中の企業を対象に実施した最新の調査レポートで、各業界の変化を推進しているのがどのような要因なのかをご確認ください。