チーム ワークが進化する
デジタル プロジェクト
デリバリー

デジタル プロジェクト デリバリーとは、プロジェクト・データ・チームがすべて 1 つにつながる新たなプロジェクト手法です。建設業界の進化し続ける標準や、出勤と在宅を組み合わせたハイブリッド型のワークスタイルを効果的にサポートします。

デジタル プロジェクト デリバリーとは

デジタル プロジェクト デリバリーとは、業務のデジタル トランスフォーメーションを次のレベルへと進化させる、インタラクティブなプロジェクト手法です。クラウドベースの共通データ環境で、プロジェクトライフサイクル全体のプロセス、データ、チームが 1 つにつながります。

 

デジタル プロジェクト デリバリーでは、ビルディング インフォメーション モデリング(BIM)データや地理情報システム(GIS)データなど、多分野にまたがるリアルタイム データを 1 つに統合できます。 プロジェクトの計画から設計、設計・施工管理、運用まで、各プロセスの関係者がいつでもどこからでもプロジェクトにアクセスし、リアルタイムにコラボレーションできます。

 

一元化された統合データをチーム全体で共有することで、部門横断的なワークフローや作業の自動化が可能になり、世界中に分散したチーム間のコラボレーションや、作業時間の短縮、精度の向上が実現します。すでに広く試され、効果の実証されたアプローチであり、短時間で業務に導入できます。

すべての関係者が 1 つにつながる 共通データ環境

デジタル プロジェクト デリバリーでは、統合されたドキュメントや 3D モデルをインタラクティブな環境で共有しながら、ライフサイクル全体にわたるプロジェクト状況を、リアルタイムで明確に把握できます。プロジェクト チームは専門分野の違いを超えて、認識を共有しながらコラボレーションを進めることができます。

関係者全員にメリットをもたらすデジタル プロジェクト デリバリー

必要な設計データにすばやくアクセス

土木エンジニアは、デジタル プロジェクト デリバリーを導入することで、設計品質の優先順位を決定し、チームや部門間で効果的に連携し、顧客満足度を高めることができます。クラウドベースのワークフローによって、データのサイロ化が解消し、エンジニアがどこからでも設計作業にアクセスできるようになり、十分な情報に基づいた的確な意思決定や、リアルタイムのコラボレーションが可能になります。デジタル プロジェクト デリバリーによって、必要なデータにすばやくアクセスできる環境が実現します。

プロジェクトを成功へと導く建築設計

より良い世界の構築は、優れたツールから始まります。建築設計会社は、デジタル プロジェクト デリバリーを導入することで、プロジェクトのスマートな調整や作業履歴の追跡が可能になり、クライアントの満足度向上や ROI の大幅アップを実現できます。

画像提供:Orms Designers & Architects

新たな可能性をリアルタイムで検討

効果的なコラボレーションこそが、プロジェクトを成功へと導く鍵となります。これを実現するには、必要なデータにすばやくアクセスできる環境が重要となります。デジタル プロジェクト デリバリーでは、MEP エンジニアと構造エンジニアが常に同じ認識を共有しながらリアルタイムでコラボレーションできます。データ、プロセス、チームが 1 つにつながることで、作業を調整しやすくなり、干渉や手戻りが減るなど、建設プロジェクトのより良い作業環境が実現します。

インフラのレジリエンスを高めるソリューション

レジリエントかつサステナブルなインフラを構築するためには、インフラ オーナーが、目標に向けて確固としたオーナーシップを発揮する必要があります。デジタル プロジェクト デリバリーを導入すると、プロジェクトのトレーサビリティや透明性の確保、インテリジェントな調整が可能になります。クラウドベースの共通データ環境でアセットのライフサイクル全体を管理することで、関係者間のチームワークを強化できます。

コストのかかるミスや手戻り、データ損失に、うんざりしていませんか?
デジタル プロジェクト デリバリーのメリットをご覧ください

チームの連携力を高める

リアルタイムのコラボレーション環境でプロジェクト関係者やチームが 1 つにつながり、レビューなどの共同作業を効率的に進めることができます。

 

プロジェクトのリスクを管理

高度な変更解析ツールで設計段階のミスを最小限に抑えることで、後工程での修正作業や、それに伴う時間・コストの損失を回避できます。

 

データやプロセスを標準化

ワークスペースを共有することで作業の一貫性や相互運用性が高まり、専門分野の違いを超えたデータ交換や ISO に準拠したワークフローが実現します。

 

デジタル プロジェクト デリバリーを実践しているお客さまの声

デジタル プロジェクト デリバリーに関する よくある質問(FAQ)

デジタル プロジェクト デリバリーとは

デジタル プロジェクト デリバリーとは、クラウド上のインタラクティブな作業空間をチームで共有しながら、構想・計画・設計・建設・運用までのプロジェクト全体を進める手法です。ビルディング インフォメーション モデリング(BIM)地理情報システム(GIS)など、分野の異なるデータをさまざまなアプリケーションから取得して、クラウドベースの共通データ環境で 1 つに統合できます。建築設計者、ゼネコン、エンジニア、専門業者、建物オーナーなど、プロジェクトに携わるすべての関係者がこのデータにアクセスできます。デジタル プロジェクト デリバリーでは、チーム、ワークフロー、情報を統合することで、効率を高め、手間のかかる作業を自動化し、成果物の品質を向上させることができます。

インテグレーテッド プロジェクト デリバリーとデジタル プロジェクト デリバリーの違いは何ですか?

インテグレーテッド プロジェクト デリバリー (IPD)は、建物オーナー、ゼネコン、設計者の間で契約を結び、チームを形成してプロジェクトを進め、設計・施工におけるリスクの管理・承認を行う手法です。IPD では、関係者全員が 1 つのチームとしてプロジェクト遂行の責任を共有します。

 

デジタル プロジェクト デリバリー(DPD)は、プロジェクト関係者が連携しながら作業する手法です。クラウドベースの共通データ環境にプロジェクト ライフサイクル全体のデータを統合し、すべての関係者がリアルタイムにコラボレーションできる環境を構築します。IPD に DPD を組み込むことはできますが、契約締結に基づく IPD と比べて、DPD の方が幅広い意味合いとなります。

デジタル プロジェクト デリバリーは、さまざまなプロジェクト デリバリー手法に対応しますか?

デジタル プロジェクト デリバリーでは、さまざまなプロジェクト デリバリー手法を活用でき、あらゆる設計・エンジニアリング・建設プロジェクトに導入できます。また、竣工後は、建物資産のメンテナンスや運用に 3D モデルやドキュメントを利用することもできます。

 

デジタル プロジェクト デリバリー向けのツールは規範的なものではなく、個々のプロジェクトや契約上のニーズに合わせて独自の形でワークフロー、データ統合、プロセス、ドキュメントを定義できるなど、柔軟に利用できます。

インテグレーテッド プロジェクト デリバリー方式とデザインビルド(設計・施工一括発注)方式の違いは何ですか?

インテグレーテッド プロジェクト デリバリー(IPD)とデザインビルド(DB)では、どちらもプロジェクトの実施とリスク管理における責任を定義する契約上の合意を結びます。DB 方式では、設計と施工の両方を 1 つの事業体が担い、この事業体と建物オーナーとの間で契約が締結されます。この事業体は、契約要件を満たすための責任を負います。例えば、事前に規定された要件と性能基準の間の不整合を特定し、そうした問題を建物オーナーやステークホルダーに報告することなどが義務付けられます。

 

一方、IPD 方式では、建物オーナー、建築設計者、ゼネコンが 1 つの契約を締結し、これらの関係者が責任を共有します。プロジェクトの開始前に契約を定義するため、ゼネコンやサブコン、専門業者などの全関係者が、初期段階から建物オーナーとコミュニケーションをとることになります。IPD 方式の契約には多くの場合、インセンティブ報酬についての取り決めが含まれます。設計チームと建設チームが、同じ目標に向けて協力しながらコラボレーションすることで、無駄のないリーンな施工管理を追求することを奨励します。

 

デジタル プロジェクト デリバリーは、こうした IPD 方式や DB 方式をはじめとするさまざまなプロジェクト デリバリー手法を柔軟にサポートします。

従来の契約方法と比較して、インテグレーテッド プロジェクト デリバリー(IPD)にはどのような利点がありますか?

従来のプロジェクト手法では、個々の専門分野がそれぞれに分かれて作業を進めていたため、データもチームごとにサイロ化されていました。また、建築設計者とエンジニアは、それぞれに異なる専用のアプリケーションで作業を行っていました。そのようにサイロ化された情報は、施工業者や専門業者に次から次へと渡されます。そして引き渡された設計図に基づいて施工作業が進められる中で、設計上のミスや問題点が発覚すると、建設現場の作業は止まり、変更管理や再設計などの手戻りが次々と起こります。レビュー、承認、ドキュメント管理も、部門ごとにサイロ化された環境で行われます。

そうした従来のプロジェクト デリバリーに比べて、IPD 方式ではチーム間のコラボレーションが大幅に向上し、効率的なワークフローが実現します。全関係者が共通の目標に向けてプロジェクトを進め、リスクや報酬の見通しを共有し、複数チームが並行して作業を進めることができます。

オートデスクのどの製品やソフトウェアがデジタル プロジェクト デリバリーに対応しますか?

デジタル プロジェクト デリバリー向けの中核的なオートデスク ソリューションは、Autodesk Construction Cloud と Autodesk BIM Collaborate Pro です。この 2 つを組み合わせたプラットフォーム上で、建築設計/エンジニアリング/モデリング/施工用のあらゆるオートデスク アプリケーションを連携させて、インタラクティブな統合環境で使用できます。

デジタル プロジェクト デリバリーに使用できるオートデスク ツールは多数ありますが、一部をここにご紹介します。

自社に最適なプロジェクト デリバリー ソリューションを見つけるにはどうしたらよいですか?

建設プロジェクトの管理方法は、幅広くさまざまなものがあります。スプレッドシート、電子メール、共有ドライブを使用した方法から、Autodesk BIM Collaborate Pro のようなクラウドベースのサービス(建設アプリケーション、ドキュメント管理システム、スケジュールなどのデータを単一のクラウド環境に統合)まで、多岐にわたります。それぞれの方法の長所と短所を比較するには、「最適なコラボレーション ソリューションとは?」を参照してください。

Autodesk BIM Collaborate Pro と Autodesk Construction Cloud の違いは何ですか?

Autodesk Construction Cloud は、さまざまな設計・建設ソリューションが統合された、オールインワンのデジタル プロジェクト デリバリー プラットフォームです。プロジェクト データをすべて 1 つに統合する共通データ環境を提供します。ワークフローが効率化し、プロジェクト ライフサイクル全体にわたるコラボレーションが実現します。このプラットフォームには、プロジェクト管理、設計管理、施工スケジュール管理、現場管理、コスト管理など、多数のソリューションが搭載されています。

Autodesk BIM Collaborate Pro は、ビルディング インフォメーション モデリング(BIM)のワークフローにおけるコラボレーションとコーディネーションに特にフォーカスしたコラボレーション ソフトウェアです。BIM Collaborate Pro は、Autodesk Construction Cloud でアクセス可能なモジュールを組み合わせたバンドル ソリューションです。Docs、Design Collaboration、Model Coordination などのモジュールが含まれます。 BIM Collaborate Pro を使用すると、プロジェクト情報を共通データ環境でリアルタイムに共有できるため、すべての関係者が常に最新データで作業でき、ミスや手戻りが減ります。コラボレーションが向上し、スケジュール通りにプロジェクトを進めることが可能になります。BIM Collaborate Pro は、そのようにさまざまなメリットをもたらすデジタル プロジェクト デリバリー ソリューションです。

つまり、Autodesk Construction Cloud は、設計・施工の包括的なソリューションを搭載した、プロジェクト ライフサイクル全体に向けたソリューションです。一方、BIM Collaborate Pro は、特に BIM のコラボレーションおよびコーディネーションにフォーカスしたソリューションです。

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