オートデスクの鉄道設計の機能を把握する

Autodesk Support

2018年10月23日


目標

オートデスクのインフラストラクチャ ソリューションは、敷地開発や道路設計以外にも使用できます。線路設計など、あらゆる種類の交通手段にわたる機能が用意されています。 

オートデスクのツールを鉄道プロジェクト関連の設計に使用する方法を全体的に把握しておくと便利です。 

対象 

エンジニアリング サービス プロバイダ、デザイナー、プロジェクト エンジニア、プロジェクト マネージャ、業務マネージャ。 

方法

Civil 3D は鉄道プロジェクトの主なソリューションですが、オートデスク ソリューションを追加して、以下の一般的なタスクを実行することもできます。 

現況地盤のモデリング: Autodesk Civil 3D は、地形測量、標準図面ファイル、点群などのさまざまなデータ ソースから、デジタル地形モデルを作成および編集する幅広い機能を備えてます。
作成および編集ツールの使用に加えて、地形モデルであらゆる種類の解析を実行できます(高度、勾配、視覚領域、低/高ポイント)。

線形設計: Autodesk Civil 3D を使用すると、次のことが可能です。

  •  摺り付け曲線など、特定の線路設計基準に基づいて新しい軌道線形を設計する
  • 点、線分のセットから最適な線形を作成する
  • 既存の 2D または 3D ポリラインを線形と縦断に変換する
  • LandXML、Genio などから線形を読み込む

    2 つの線形の比較や必要なドキュメントの作成を行うツールも利用できます。

カント計算: 「軌道」タイプの線形の場合、カント計算ウィザードを使用して、線形の設計速度に基づいてカントを計算できます。
 

縦断設計: Autodesk Civil 3D を使用することにより、線形を作成するのと同様の方法で縦断の設計も行うことができます。
 

スイッチ/待避線の設計: Autodesk Civil 3D 内の特定のモジュールで、標準の軌道スイッチと待避線のカスタマイズ可能なライブラリを利用して、線路設計を行うことができます。このスイッチ配置ツールは、標準の線形編集ツールを使用して延長および調整できる線形を生成します。
 

3D モデリング: Autodesk Civil 3D の設計機能の特徴は、バラスト、基礎、堤防などを含む線路の 3D 設計モデルを作成できることです。この機能により、真の BIM ワークフローの一環としての土量計算が可能になります。多くの BIM 配信仕様で必要となる追加の属性(プロパティ セット)を使用してジオメトリを拡張する機能です。
 

排水設計: Autodesk Civil 3D には流入口、マンホール、パイプのカタログが用意されており、雨水や汚水の排水システムの設計が可能です。パーツ エディタは、カタログ プロジェクトや国固有のコンテンツをカタログに追加できます。

上記のすべての要素について、平面、縦断、および断面ビューのドキュメントを自動的に生成できます。ドキュメントは設計の副産物であり、3D モデルに動的にリンクされますカーソルの動きを指定した間隔に制限する

理由

鉄道プロジェクトは複雑で多岐にわたります。プロジェクトには線形要素に加え、水平要素(線路、橋梁、トンネル)と垂直要素(建物)が含まれます。 同じツールセットを使用して双方で機能するワークフローは、大きな価値をもたらします。 

エンドツーエンドの BIM ワークフローを可能にする完全なツールセットは、設計効率を高め、プロジェクトのリスクを軽減するベースになります。 

 

次の作業 

Civil 3D のコア機能である鉄道設計に加えて、オートデスクの製品ラインナップでは、InfraWorks と Revit による橋梁およびトンネル設計のソリューションとワークフローを提供します。 

設計意図を伝えるために、InfraWorks や 3ds Max などのツールを使用して、魅力的なビジュアライゼーションや VR エクスペリエンスを実現します。 



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