設備設計エンジニアリング向けの BIM ソリューション

設備設計エンジニア向けのオートデスク ソフトウェアが、建物利用者の快適性と持続可能性を叶える優れた建築設備システムの実現をパワフルにサポートします。

画像提供:BNIM

建物屋上の空調システム

進化し続ける設備設計エンジニアリング ソリューション

現代の設備設計エンジニアは、かつてないほど大きなプレッシャーにさらされています。パフォーマンス・コスト・施工性の間でバランスをとりながら、優れた建築設備を実現することを求められるからです。そこで BIM を活用すれば、チームワークを効果的に進めながら優れた設計を作成し、業界をリードするサステナブルで高品質な成果を達成できます。

BIM が設備設計エンジニアリングの
新たなスタンダードになりつつある理由

86%

作業時間や材料の削減、コラボレーションの効率化を実現した BIM プロジェクトの割合


70%

BIM によって生産性が向上したと回答したユーザーの割合


72%

BIM によって、製造・施フェーズで問題が生じるリスクが低減したと回答したユーザーの割合



*データソースを表示する
*データソースを隠す
Pinnacle Infotech

「30 ~ 40% の作業時間を削減できました。BIM ワークフローでなければ、あれほど厳しいスケジュールに対応することはできなかったでしょう。設計を最適化することで、当社にとっては 20%、オーナーにとってはそれ以上のコスト削減につながりました」

– Pinnacle Infotech 社 創設者兼 CEO/Bimal Patwari 氏

BIM の統合ワークフローで業界最前線をリードする MEP 企業

作業中の機械設備業者

提携業者と共にこなす作業量が 3 倍に増加

KLH 社は共通データ環境を導入することで、成果の価値を高めることができました。


MEP システムのレンダリング

データ交換とコラボレーションが効率化

TDIndustries 社はテクノロジーの導入によって競争力を獲得し、クライアントの満足度を高めることに成功しました。


画像提供:TDIndustries

建物の機械システム

設計時間が 30~40% 短縮

Pinnacle 社は、難易度の高いプロジェクトの設計プロセスを合理化し、運用効率を向上させることができました。


画像提供:Pinnacle Infotech

代替テキスト

従業員の生産性が 23% 向上

Max Fordham 社では BIM に移行することで、プロジェクトの成果が大幅に向上しました。


写真提供:Max Fordham

代替テキスト

BIM でプロジェクトの加速と自社の差別化を実現

Kirlin Group 社は、BIM ツールを活用してミスを減らし、干渉を防ぎ、プロジェクトの順調な進行を維持しています。


代替テキスト

「本格的な BIM」でコストと二酸化炭素を削減

Bravida 社は、BIM を導入し、エンジニアリング ワークフローを統合してプロセスを合理化しました。その結果、チームワークが加速し、パフォーマンスが向上し、コストを削減することができました。


写真提供:Bravida

BIM 統合ワークフローの活用例

建物の機械システムをレンダリング

単一の共有モデルで作業

BIM を導入すると、多分野にまたがるチームが統合された設計環境で安全にコラボレーションできます。共通データ環境で、チーム間の作業調整や、作業順序の決定、問題の指摘、干渉チェックなどを効果的に行えます。

  • 建築や構造の設計コンポーネントを含む完全なビルディング インフォメーション モデル(BIM)を使用して、建築設備システムを作成
  • パラメトリック デザインのアプローチで、さまざまな設計案をパラメーター設定によって検討、提案
  • 繰り返し作業や設計ワークフローを自動化
  • プロジェクトのデータと関係者をすべて 1 つの設計環境に集約することで、データの損失を防ぎ、ミスを軽減
建物の機械システムをレンダリング

詳細解析を実行し、レポートを生成

設備設計エンジニアは、BIM のデータを使用して高度なシミュレーションや解析を実行し、プロジェクトの進行に合わせてリアルタイムのインサイトを取得できます。

  • EnergyPlus 解析エンジンを使用して建物のエネルギーやシステムの負荷を解析し、設計上の意思決定に活用
  • 解析モデルを作成して、スペースとゾーンを定義し、収容人数や照明、設備荷重のモデルを作成
  • 機械や電気設備などの 3D モデル要素から、集計表、平面図、負荷計算を生成
  • 配管システムの最適な流量と循環量を計算するツールで、最適なシステム パフォーマンスを評価

画像提供:BNIM

コンピューターに向かっている人

3D モデルで詳細設計

BIM ベースのツールでシステム設計と製造の詳細設計ワークフローを統合することで、顧客要件や地域の法規制、製造可能性、設置方法を考慮しながら、詳細設計全体に対する設計要素の影響を把握できます。

  • 設備設計エンジニアは BIM で単一モデルを生成し、詳細設計や製造、施工準備、架設・設置の見積もりに活用
  • エンジニアと製造業者の間における設計意図の伝達やデータの受け渡しを円滑化
  • プロジェクトの進行とともに、ドキュメントや施工図を常に最新状態に維持することで、手戻りを削減
  • MEP の各専門業者がエンジニアリング モデルを効果的に活用することで、作業効率の向上とコストの削減が実現
  • Autodesk Construction CloudAutodesk Build を活用して、施工前準備や製造のワークフローを現場作業と統合し、資材の追跡や設置・試運転を実施
施工とプロジェクト デリバリ―を効率化

施工とプロジェクト デリバリ―を効率化

BIM は、大規模な自動化やコラボレーションに効果的です。最新テクノロジーで、建築設計に携わるさまざまな分野間でシームレスにデータを交換できます。BIM を導入することで、プロジェクトのスケジュールを数週間から数ヵ月短縮できます。

  • リアルタイムの設計コラボレーションで、プロジェクトをスケジュールどおりに遂行
  • 施工前準備と現場における施工の両フェーズで干渉をチェック
  • 問題を特定、管理
  • 設計レビューと承認のワークフロー
  • 変更履歴の追跡

画像提供:BNIM

設備設計エンジニアリング向けの BIM:主なメリット

ミスや手戻りが低減

一元化された 3D モデルを関係者全員で共有しながら作業を進めることで、ミスを早期から特定し、変更内容を調整し、手戻りを徹底的に減らすことができます。

チームワークを強化

共通データ環境を構築し、プロジェクト関係者全員がこれにアクセスしながら一元化されたデータで作業できます。必要に応じていつでも、クラウドで接続されたモデルの正確な情報にアクセスできます。

設計品質が向上

概念設計から施工図作成までの設計プロセス全体を通じて、高度な解析ツールやパラメトリック デザイン ツールで、さまざまなオプションを比較検討しながら最適化できます。

全体的な設計時間が短縮

設計の自動化によって繰り返し作業を削減し、 最適な設計案をすばやく作成できます。

MEP エンジニアリング向けのオートデスク ソフトウェア

Revit、AutoCAD、Civil 3D、Autodesk Forma など、設計、エンジニアリング、建設・施工向けの強力な BIM ツールと CAD ツールを網羅したコレクション


BIM 対応のパワフルなツールを使用して建物の計画、設計、施工、管理を行えます。


建築、エンジニアリング、施工チームの共同作成、コラボレーションおよびコーディネーションに対応したクラウドベースのソフトウェアです。「Pro」をご利用いただくと、いつでもどこでも、Revit、Civil 3D、AutoCAD Plant 3D で共同作業が行えます。


MEP 詳細設計およびファブリケーション ソフトウェア。Fabrication CADmep、Fabrication CAMduct、Fabrication ESTmep の各種を提供


建物性能解析ソフトウェア


Navisworks Manage、Navisworks Simulate 、Navisworks Freedom 3D ビューアを使用して、5D 解析、設計シミュレーション、プロジェクト レビューを行うことができます。


お問い合わせ

MEP エンジニアリングに関するご相談は、こちらからお問い合せください。お客様のニーズに合わせて、複雑な課題を解決へと導くオートデスク ソフトウェアのソリューションを詳しくご案内します。

よくある質問 (FAQ)

1.MEP エンジニアリング向け BIM とは何ですか?

BIM (Building Information Modeling:ビルディング インフォメーション モデリング)とは、コラボレーション プロセスです。BIM を使用すると、MEP(機械、電気、配管)エンジニアは建物の物理的特性や機能的特性をデジタル モデルで表現し、管理することができます。MEP エンジニアリング向けの BIM は、建物内の MEP システムの設計・解析・最適化にフォーカスした機能を搭載します。

2.BIM は MEP ワークフローでどのように利用されていますか?

設計とモデリング:MEP エンジニアは BIM ソフトウェアを使用して、機械・電気・配管システムの詳細な 3D モデルを作成できます。モデルには、寸法、材料、機器の仕様などの情報が含まれます。

 

干渉検出と調整:BIM では干渉の検出も容易に行えます。MEP モデルを使用して、建築要素や構造要素に干渉がないかチェックします。この手法では、設計フェーズの初期段階から不整合を特定・解決できるため、施工中に問題が生じて作業をやり直したり調整したりすることが減ります。

 

数量拾いとコスト見積もり:BIM ソフトウェアを使用すると、MEP モデルから数量や計測値を抽出し、コスト見積もりと資材の数量拾いを正確に行えます。この機能は、プロジェクトの予算計画と調達プロセスに役立ちます。

 

解析とシミュレーション:BIM ツールは、MEP システムのパフォーマンス、エネルギー効率、サステナビリティを解析できるシミュレーション機能を備えています。エンジニアは、風量、照明、空調システム、エネルギー使用量をシミュレーションして設計を最適化したり、情報に基づいた的確な意思決定を行うことができます。

 

ドキュメントとコミュニケーション:BIM では、図面、集計表、仕様書などの詳細な設計図書を容易に生成できます。

3.BIM を MEP エンジニアリングに取り入れるメリットは何ですか?

  1. コラボレーションの強化:BIM を導入すると、MEP エンジニア、建築設計者、施工業者などのプロジェクト関係者間のコラボレーションが強化され、調整がしやすくなり、不整合が低減します。
  2. 効率化:BIM を使用すると、MEP ワークフローが効率的になり、ミスや手戻りが減り、プロジェクトの遅延を防ぐことができます。設計の反復プロセスが迅速化し、効率的に意思決定を行えるようになります。
  3. 干渉検出:BIM の干渉検出機能を使用すると、MEP システムと他の建物要素の間の不整合を特定しやすくなり、施工に入る前に解決できるようになります。そして結果的に、時間とコストの節約につながります。
  4. コスト削減:BIM では、正確な数量拾いとコスト見積もりによって資材を最適化し、施工プロセスのコストを削減できます。
  5. パフォーマンス解析:BIM では、MEP システムのシミュレーションと解析を実行し、エネルギー効率、サステナビリティ、全体的なパフォーマンスを最適化することができます。
  6. ドキュメント作成が向上:BIM では、詳細な設計図書を自動生成できるため、ミスが減り、プロジェクト チーム間のコミュニケーションが向上します。

4.MEP エンジニア向けの BIM 機能を搭載するオートデスク ソフトウェアはどれですか?

  1. Autodesk Revit:Revit は、包括的な機能を備えた BIM ソフトウェアで、機械・電気・配管システムの詳細な 3D モデルを作成できます。異なる分野間での調整が容易になり、建築設計者や構造エンジニアにも使用されています。
  2. Autodesk Navisworks:Navisworks は、強力なプロジェクト レビュー ソフトウェアです。MEP を始めとするさまざまな分野間で干渉チェックや調整を行うことができます。他の建物コンポーネントと MEP モデルを統合して視覚化できるため、コラボレーションが容易になり、干渉を特定・解決しやすくなります。
  3. Autodesk BIM Collaborate Pro:オートデスクが提供するクラウドベースのコラボレーション プラットフォームです。プロジェクト関係者間のコラボレーションと調整が容易になります。 MEP エンジニアはこれを使用して、BIM モデル、ドキュメント、プロジェクト データの共有とアクセスをリアルタイムで行えます。

5.MEP エンジニアにとって BIM が重要となる理由を教えてください。

  • 調整と干渉検出:BIM を使用すると、MEP エンジニアは建築設計者や構造エンジニアなどの他分野のチームと連携しながら、MEP システムと他の建物要素の間の干渉や不整合を検出できます。早い段階から干渉を検出できるため、施工時に手戻りが生じるようなことがなくなり、コストの削減につながります。
  • 視覚化:BIM の 3D モデリング機能により、MEP エンジニアは建物内の MEP システムの空間的な関係性を視覚的に理解できます。これにより、設計上の問題の特定や、システム レイアウトの最適化がしやすくなり、機能向上と効率化につながります。
  • 効率化:BIM では、タスクを自動化し、設計の反復プロセスを迅速化し、的確な意思決定を行うことができるため、MEP ワークフローが効率的になり、ミスが減り、プロジェクトのタイムラインが向上します。
  • パフォーマンス解析:MEP エンジニアは BIM ソフトウェアのシミュレーション ツールと解析ツールを使用して、エネルギー使用量、照明、空調など、MEP システムのパフォーマンスを評価して、エネルギー効率、サステナビリティ、利用者の快適性を最適化できます。
  • コラボレーションの強化:BIM により、プロジェクト関係者間のコラボレーションと調整が促進されます。MEP エンジニアは、建築設計者や施工業者などのプロジェクト チームと簡単に情報の共有・交換を行えるため、コミュニケーションが向上し、誤解を防ぐことができます。
  • ドキュメントとデータ管理:BIM では、図面、集計表、仕様書などの詳細な設計図書を簡単かつ正確に生成できます。一元化されたプラットフォームでプロジェクト データを管理できるため、プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、いつでも簡単に情報にアクセスできます。

6.BIM は、MEP エンジニアリングの調整におけるコスト効率にはどのように役立ちますか?

BIM を使用すると、効率的な干渉検出や調整、正確な数量拾い、バリュー エンジニアリング、円滑な設計反復プロセスやコミュニケーションが実現します。こうしたさまざまな効果によってコスト効率が高まります。

7.MEP システムの継続的なメンテナンスに BIM をどのように組み込むことができますか?

  • アセット管理:BIM は、設備の仕様書、メンテナンス計画、保証情報など、MEP アセットに関する情報を一元管理するためのリポジトリを提供します。これにより、設備管理者やメンテナンス チームは、MEP システムに関する情報に簡単にアクセスし、管理できるようになります。
  • メンテナンス計画:BIM モデルを利用して、MEP システムの包括的なメンテナンス計画を作成できます。この計画に設備の寿命、推奨されるメンテナンス作業、履歴データに関する情報を組み込むことで、設備管理者は容易に予防的メンテナンスを計画したり、リソース割り当てを最適化したりできます。
  • 視覚化とドキュメント作成:メンテナンス チームは、MEP システムを視覚的に表現した BIM モデルを使用することで、レイアウトや構成を簡単に理解できます。また、図面や機器の場所、仕様書などを含む最新の現況ドキュメントを BIM で生成し、メンテナンス作業に役立てることもできます。
  • データに基づいた意思決定:BIM を利用すると、MEP システムからセンサーの測定値やパフォーマンス指標などのデータを収集して分析できます。このデータで傾向を特定し、システムのパフォーマンスを評価することで、メンテナンス計画や最適化についての的確な意思決定を、豊富なデータに基づき導き出すことができます。
  • 改修・リノベーション計画:BIM モデルは、改修やリノベーションのプロジェクトにも活用できます。BIM モデルを使用して、改修・リノベーションによる既存の MEP システムへの影響を評価できます。施設管理者はプロジェクト着手前に BIM モデルで変更内容をシミュレーションすることで、干渉の可能性、修正、必要なアップグレードを事前に評価できるため、メンテナンス中に作業が中断するような問題が生じることがなくなり、コストを削減できます。

8.BIM が MEP 企業にもたらすメリットについて、いくつか具体例を教えてください。

  • 実際に BIM を導入した MEP 企業は、建築設計者・施工業者・構造エンジニアなどのプロジェクト関係者とのコラボレーションが効率的になり、調整がスムーズになったと報告しています。そして結果的にプロジェクトの進行が円滑になり、干渉が減り、プロジェクトの全体的な成果が向上しています。
  • MEP 企業は BIM の干渉検出機能を利用することで、設計フェーズの早い段階から、MEP システムと他の建物コンポーネント間の干渉を特定・解決できるようになります。このプロアクティブなアプローチによって、手戻りを最小限に抑え、施工現場での修正作業を防ぐことができ、コスト削減につながります。
  • BIM では正確な数量拾いや、資材使用量の最適化、施工プロセスの合理化なども実現するため、これも MEP 企業のコスト削減につながります。BIM の機能を活用して数量の見積もりやバリュー エンジニアリングを行うことで、費用効果に優れたソリューションを導き出し、不要なコストを削減できます。
  • BIM ソフトウェアを使用すると、設計の作成や修正作業が効率的になり、設計の反復プロセスや評価が容易になります。効率的な反復プロセスによって、調整やシステム レイアウトの改善、MEP 設計の最適化をすばやく行えるようになり、時間とコストの節約につながります。
  • BIM の 3D モデリング機能を利用すると、MEP システムをわかりやすく視覚化できるため、クライアントや施工業者などの関係者とのコミュニケーションがスムーズになります。明確に視覚化することで、設計を理解しやすくなり、適切な判断を下せるようになり、ミスや手戻りが減ります。

もっとよくある質問を見る