クラウドベースの制作管理ソフトウェアは、映画、テレビ番組 (英語)、ゲーム開発、広告、その他さまざまなメディアの幅広いプロダクションに対応します。ディレクター、プロデューサー、マネージャー、アーティストなど、プロジェクトに携わる幅広い関係者のワークフローを共通データ環境で 1 つに統合し、スケジューリングや予算編成のさまざまな作業を自動化し、手作業を削減できます。すべてのデータをオープンな環境に一元化できるため、厳しいデータ セキュリティを維持しつつ、制作プロセス全体の連携を構築し、制作用のさまざまなソフトウェア アプリを統合できます。
「2030 ビジョン(英語)」と呼ばれる MovieLabs のホワイトペーパーは、メディアのパイプライン効率化を目指す原則を挙げ、ノンリニア制作の管理をインテリジェントに自動化できるクラウドベースの制作ソフトウェア ワークフローを導入することを推奨しています。ノンリニア制作のプロジェクトは、複数の場所、タイムライン、スタジオ業者にわたって行われるようになり、ますます複雑化しているからです。オートデスクのデザインと創造 (Design & Make) のプラットフォームに組み込まれている Autodesk Flow などのソフトウェアを使用すれば、この業界ニーズは解決し、プロジェクト初期のコンセプトから最終的な成果物までの制作ライフサイクル全体を通じて、人、ワークフロー、データが 1 つにつながります。クラウドベースの制作管理ソフトウェアを導入することで、制作パイプライン全体を分断している障壁を取り除き、チームやスタジオがより効率的にコラボレーションできるようになります。
撮影現場のチームは、Autodesk Flow Capture(旧 Moxion)のようなクラウド ベースのデジタル デイリー/レビュー用ツールを使用して、撮影開始前にプリプロダクション データを確認できます。また、カメラ データをクラウドに直接ストリーミングすることで、編集者やポストプロダクション チームがほぼ瞬時にアクセスできるようになります。ビジュアル エフェクト チームは、Autodesk Flow Production Tracking(旧 Shotgrid)のようなクラウドベースの制作管理ツールを使用して、ショット、最新の編集、その他すべての関連データをすべて 1 箇所で確認できます。
共通データ環境を基盤とすることで、アプリケーション間で効率的にアセット データを共有できるようになります。プロデューサーは、スケジューリング、予算編成、レポートなどの統合機能を使用して、制作ディレクションを変更した場合にその後のプロセスにどのような影響が及ぶかを確認できます。また、スタジオ パイプラインにおけるプロジェクトのタイムラインや他のプロジェクトへのリソース割り当てによってどのような影響が及ぶかをすばやく把握することもできます。スタジオは、クラウドベースの制作ソフトウェアで、プリプロダクションから最終編集までのロジスティクスを強化し、クリエイティブなビジョンに集中できる環境を構築できます。